釣り船オヤジ直伝「超」実践海釣り&磯料理 船頭歴半世紀のレジェンドが語る春夏秋冬「爆釣」知恵袋65 (スマートブックス)
価格: ¥0
道具、エサ選びから、仕掛け、合わせのテクニック、板前の魚料理レシピまで。
1年を通じて海釣りを最高に楽しむ極意を伝授。
生き字引きのノウハウ満載!
※本書は、『釣り宿オヤジ直伝「超」実践海釣り』(講談社)を電子化にあたり、加筆・再編集しました。
【本文より】
この本は、釣り船の船頭としてのキャリアを生かして書いた釣り入門書で、わたしが船頭として生きてきた集大成でもあります。
魚を上手に釣るための技術から釣り座(魚を釣る場所)の選択の仕方、地元・飯岡の板前直伝の料理レシピ、船の安全対策に至るまで、すべてのエキスが詰まっています。
そのほか、テレビの天気予報より確実な情報の入手法、釣り宿選び、座る場所、釣る楽しみ、食べる楽しみ、海のエチケットなど、この本を一読していただいて、さらに快適な釣行を満喫してください。
【内容】
まえがき 釣り方から船の安全対策に至るまで
第一章 春――釣行の幕開け
1 シロギス
きっかけは「ケガの功名」/「外道」に特大キス/周囲の冷やかしにもめげずにPR/手探り状態で作った仕掛け/完成! 飯岡式ジャンボキス仕掛け/餌とハリは釣りの生命線/魚が食いつく餌の付け方/ハリの交換が大切/青イソメとジャリメ、どちらがよいのか/夜光玉で餌の存在をアピールするとき/キス釣りにはこの竿を使え/浅場と深場では、ベストな竿が変わる/聞きながら、ゆっくり合わせる/芸能レポーターと新聞記者のキス対決/船頭の必殺技/人工餌で魚が釣れるのか/新素材の糸とナイロン、どちらを使うべきか/三人の天狗/最後に釣り始めるのに最初に釣れる不思議/春のその他の釣りもの/メゴチが欲しいなら仕掛けは替えない/同じ仕掛けでいろいろな魚が釣れる/黒メバルの食べ方
2 飯岡式シロギス料理
第二章 夏――活性が上がる大漁の季節
1 ヒラメ
ヒラメの大発見/ひょうきんで力持ち/ヒラメは生きたイワシが大好物/夏のヒラメは食欲旺盛/食い渋りの中での誘い/春の横流し/ヒラメの仕掛け/ポイント釣り/カットウ釣りは大型の生き餌のときに/生き餌の扱いは丁重に/ナイロン道糸の長所、短所/生き餌に七キロのマダイ/ヒラメ釣りではドラマが起こる
2 飯岡式ヒラメ料理
3 マアジ
機械の力で群れを追う/群れのリーダーと船頭との知恵比べ/素早い投入で大漁!/アジ釣りはパーフェクト狙いで/スピーディな釣りを楽しもう/アジの「味」/夏場は青もの回遊も活発/釣れ方が違うと味が違う
4 飯岡式マアジ料理
第三章 秋――黒潮の恩恵で釣果は落ちない
1 ハナダイ
「三段引き」/「釣りを楽しめる」竿をチョイス/ハナダイはコマセ釣りがベスト/「潮下有利」の法則/コマセ釣りは胴の間で/とにかく敏感な仕掛けを/いろいろな釣り方ができる/タイの不思議/チャンスは二度/体の色で活性がわかる
2 飯岡式ハナダイ料理
3 フグ
「怖いもの食べたさ」の趣/釣れすぎて自主規制/「微妙」な当たりで楽しい釣りを/餌の付け方で釣果に差が出る/フグ釣りの仕掛け/竿の進歩でフグ釣り名人に/「空合わせ」で体に掛ける/フグマニアの一日/アカメフグもいける/餌でハリをくるむ/ハリの鋭さがフグ釣りの要/派手な仕掛けで興味をもたせる
4 飯岡式フグ料理
第四章 冬――魚が一番うまくなる
1 アイナメ
ビール大瓶サイズの特大アイナメ/水温より水色が重要/餌は「派手に」「大きく」「匂いの強いもの」を使う/根掛かりとの闘い/縄張り争いをする習性を利用する/アイナメの動きを吸収できる竿がベスト/アイナメの天敵/アイナメのお客さん/新感覚のルアー釣り/スポーツとしての釣りで、釣れなくても大満足/環境にやさしい「ルアー船」の誕生
2 飯岡式アイナメ料理
3 ヤリイカ
外房のヤリイカは肉厚でジャンボ級/潮が穏やかな日が釣り日和/保存の裏ワザ/しゃくりやすい仕掛けを用意
4 飯岡式ヤリイカ料理
第五章 海釣り四方山話
潮の流れを読めれば一流/潮が速いときのコツ/コマセ釣り名人の秘技/コマセ釣りをマスターしよう/オマツリしないようにするための工夫/いい釣り座は爆釣に通ず/船酔いしない方法/いい船頭の見分け方/知っておきたい船の安全対策と保険/船頭からのお願い/マナーを守って楽しい釣りライフを/海を汚さないためには/みんなで釣りを楽しもう
あとがき 大海原で二人の時を
釣り用語説明(五十音順)
【著者】
芳野 隆(よしの・たかし)
1935年、千葉県に生まれる。東日本釣宿連合会特別相談役。飯岡町観光協会理事。1969年、千葉県飯岡港で釣り宿「隆正丸」を始める。閉鎖的な商売であった釣り宿の運営を革新的な手法で展開し、女性や子供客も積極的に受け入れ、さらに「お客様を呼ぶには家族の絆がなければいけない」という信念に基づき、家族をメインとしたさまざまなキャンペーンを打ち出し、宿は活況を呈している。海のすべてを知り尽くした海釣りの生き字引である。