彦六研究
★★★☆☆
木久蔵(現木久扇)が八代目正蔵の弟子とは知りませんでした。芸風が全く異なっていますから。先日正雀の芝居話を観ましたが、正蔵の芸風を受け継いでいるのは正雀だなと思いました。二ツ目の彦丸も注目株です。ありがとうも前座レベルでは大したものです。正雀師匠の薫陶がいいんだろうなと思いました。キクちゃんは新作の方が向いているなと思いました。古典それ自身より、枕のほうが面白い。キクちゃんと正蔵の関係は本当のところ、どうだったのだろうと思いました。正蔵の滑舌がなめらかな時をこのCDを聴いて誤解したら困るなというのが印象です。正蔵の人柄は私のおじいちゃんみたいで尊敬しています。ついでですが、三平の「湯屋番」は彼の良さがよく出ています。CDで聞く価値あり。