決号作戦、発令! 日米総力決戦の勝者は!?
スチームタービン二基、ガスタービン二基の複合推進により、戦艦大和と武蔵は最高速度三四ノットの高速戦艦となった。昭和一六年、日米英は開戦の危機に瀕するが、新戦艦大和の公開という山本五十六のブラフでアメリカは開戦を忌避した。昭和一九年一月、野村吉三郎駐米大使がホワイトハウスを訪ね、対米英への宣戦布告を告げる…。マレー沖海戦に続き、マーシャル沖で連合艦隊が戦艦六隻と空母六隻、米太平洋艦隊が戦艦七隻と空母七隻という大艦隊が激突。結果は、連合艦隊が米空母部隊を壊滅させるが、敵戦艦は無傷だった。山本はこれ以上の追撃は無謀と判断し、大海戦は終結した。反撃態勢を整えた米軍が新たなる作戦を開始、遂に日米の総力戦が迫る。
●青山智樹(あおやま・ともき)
1960年、東京都武蔵野市生まれ。学生の頃より同人誌『宇宙塵』に参加。東海大学理学部物理学科卒業後、高等学校に理科教師として勤務。1992年、長編SF『赤き戦火の惑星』(勁文社)で商業デビュー。『合体戦艦「富士山」出撃!』(有楽出版社)、『蒼穹の海鷲』(アスキー)等、シミュレーション戦記を中心に執筆する。その他にも『零戦の操縦』(アスペクト)、『自分でつくるうまい!海軍めし』(経済界)、『世界一わかりやすい放射能の本当の話』(宝島社)等、ミリタリー関連書籍など著書・共著多数。