鉄腕アトムのような医師 AIとスマホが変える日本の医療
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日本は「超高齢化社会」で世界の先頭を走っており、医療改革は待ったなし。そこで注目されているのが人工知能(AI)やICT、IoT、ロボットです。こうしたテクノロジーによって私たちの医療はどのように変わるのでしょうか。
まず大きな波として「遠隔医療」があります。テレビ会議のように医師に診察してもらえれば、移動が困難な人にも、忙しいビジネスパーソンにもメリットがあります。現状は法律の壁に阻まれていますが、今後はもっと広まるでしょう。
次に「PHR(パーソナルヘルスレコード)」があります。これは、個人の医療情報や健康情報を、個人のスマホやクラウドなどに格納し、個人も医師も介護士を利活用できるようにするものです。救急患者の治療に役立つほか、検査のムダなどを減らすことができると期待されています。
医療は他人ごとではありません。制度を整えるのは国の仕事かもしれませんが、一人ひとりが「これからの医療」に興味を持ち、必要なら声を上げていくことも必要でしょう。未来の医療を良くしていくあなたです。ぜひ本書をきっかけに未来の医療を考えてほしいと思います。
目次
第1章 スマホのように広がるICT医療
第2章 PHR~個人の健康情報は誰のもの?~
第3章 遠隔医療 ~目の前にお医者さんがいなくても~
第4章 スマホで病院が変わる、医師の働き方が変わる
第5章 安心して利用できる病院を目指して
第6章 医療機器開発に立ちはだかる壁
第7章 あなたが認知症になる日
第8章 チームによる地域ケア
第9章 スポーツもICT医療が支える
第10章 鉄腕アトムのような医師