本書は勉強方法やテクニックではなく、試験やプレゼンといった、何かしらの本番に向けてのメンタル面に焦点を合わせた本です。ヘンな精神論を振りかざしたりしてないので、受け入れやすいと思います。

この本で私が興味を引いたのは、セルフコンセプトと扁桃体ポジティブ思考。

前者は自分自身に対する固定観念で、受験生なら「自分は合格できる人材だ」といったもの。スポーツアスリートの世界では普通に使われているものだそうで、それを受験に応用させています。

後者は扁桃体の性質を利用してポジティブ思考に持っていこうとするもの。前向きな気持ちになろうと感情を直接つくろうと思っても、脳の機能からいってそれは無理ですが、前向きなことを考えて、感情に後からついてこさせることはできるそうです。楽しいことを考えていると自然と気持ちが楽しくなるといったものと言えるかと思います。

なかなかこういったことが書かれている本はないと思いますので、参考になりました。

このほか、睡眠の取り方や食事、おならのにおいなど、本番で失敗しないための日常生活での注意点について色々と書かれています。

いざ本番というときに弱い人は、一読しておくといいかもしれません。