ジュライホテルのポーム
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1996年冬、バンコクの病院でひとりの若い女が死んだ。彼女はタイの娼婦で、重度の麻薬中毒でもあり、エイズに苦しみながらの最期だった。だが、ポームは誰からも、とくに彼女を知る日本人たちから愛されていた・・・。
この、タイの無名の一女性の半生をひもといてゆくと、そこには図らずも当時の日本とタイのかかわりの一側面が浮かび上がってくる。観光・売買春・ドラッグなどをキーワードに、20世紀末における旅行史の秘められた一端を照らし出す。関連写真も多数収録。
クーロン黒沢推薦ー「かつて、男たちを狂わせた幻の魔窟にもう一度旅立とう」