「英国」という視座から世界潮流を展望する
日本の未来戦略は「沈まぬ帝国」のネットワークに学べ！

マネー、情報、資源を吸い寄せるために、一本の矢のように世界を貫くネットワーク、その呼び名は「ユニオンジャックの矢」。このネットワークを駆使した英国流の世界戦略が分かれば、日本の進むべき道も明らかになる。グローバル経済の潮目を読み続けてきた知の巨匠が、経験知（ミクロ）と世界史（マクロ）双方の視点から、英国と世界、そして日本とのつながりを立体化。経済の表層だけを見ても分からない、真の成長戦略を見通す。
※ユニオンジャックの矢……ロンドンを基点に、ドバイ、ベンガルール、シンガポール、シドニーへと伸びる一筋の直線を、英国のネットワーク力の象徴として表現したもの。


【目次】
はじめに──「全体知」としての英国理解への挑戦
第一章　英国との出会い──一九七五年という年
第二章　ユニオンジャックの矢の中核基点として
第三章　ユニオンジャックの矢がつなぐもの
第四章　ブレグジットをもたらしたもの
第五章　英国史の深層──立憲君主制と植民地を巡る苦闘
第六章　日本と英国──四〇〇年にわたる歴史的関係
第七章　ＥＵ離脱後の英国の進路──二〇一七年総選挙を終えて
おわりに──英国への思い