1970年作品。ザッパのノイズ&バンド音楽ごった煮集。初心者には向かない。
★★★★★
1970年録音の作品です。
ナンセンス極まりないジャケ絵は、後にリトル・フィートの諸作品を手がけることになる、ネオン・パークのデザインによるものです。
この作品は、当時にして既に「編集も作曲の一つ」と言ってはばからなかった、ザッパのラディカルな方法論(コラージュやカットアップ)が端的に発揮された最もアヴァンギャルドな作品です。本作は普通ロックファンよりも、コアなザッパファンは、もとより、ある種のプログレ・ファンやチェンバー、現代音楽を聴きなれている人向きかもしれません。したがいまして、ザッパ初心者には、最もおすすめできない作品だと思っています。同時に、マザーズの初期作品群の中では、最もザッパらしいアプローチを見せた作品と言えるかもしれません。
参加メンバーは、
ザッパ(ギターとヴォーカル)、イアン・アンダーウッド(アルト・サックス)、バンク・ガードナー(テナー・サックス)、モーターヘッド・シャーウッド(バリトン・サックス)、バズ・ガードナー(トランペットとフリューゲル・ホーン)、ロイ・エストラダ(ベースとヴォーカル)、ジミー・カールブラック(ドラム)、アート・トリップ(ドラム)、ドン・プレストン(ピアノ、オルガン、エレクトリック・エフェクト)、レイ・コリンズ(ヴォーカル「オー・ノー」)、ドン・シュガーケイン・ハリス(電気ヴァイオリン)、ローウェル・ジョージ(リズム・ギターとヴォーカル)・・・何とそうそうたるメンバーじゃないですか。ちなみに、後にリトル・フィートを結成するローウェル・ジョージが参加していることで有名なアルバムですが、このアルバムにおいては、彼の存在感は地味です。
楽曲では、後半の、ザッパ自身が歌う「ギターでおふくろを殺してやりてえ」、レイ・コリンズの素晴らしい喉を堪能できる「オー・ノー」、それと当時のライブ定番曲で、メドレーでつながる感動的な「オレンジ・カウンティ・ランバー・トラック」、最後のシュールなライブ・ノイズ作品「いたち野郎」がこのアルバムのハイライトと言えるのではないでしょうか。
かなりとっつきにくい(感情移入しにくい)作品(特に前半)ですが、通して聴けるようになると、ザッパの凄さ、新しさがしみじみ感じられる傑作だと断言します。聴くのは、ザッパファンになってからでも遅くはないと思います。
あまり過度な期待はしないほうが良いかも。
★★☆☆☆
この作品、まず強烈なジャケットに目がいってしまう。
いかにも、ザッパ(笑・・・。
それなりに、雑誌などの評価も良いから、期待すると意外と「あれ?」ってなってしまった。
ちょっと掴みづらい音楽かな・・・。
「マイ・ギター」は良いでしょう。
でも、どうかなぁ・・・他の曲は。
若干弱いかな・・・。
ジャケットは魅力的でも、曲気に入らなければ、何だかジャケットも良く見えなくなってくる。
これ以外にも、良く名作扱いされるシド・バレットの「帽子が笑う・・・不気味に」もヒプノシスが手がけたジャケが素晴らしいが、内容は超駄作だ。(曲とジャケのイメージが違いすぎる)
ジャケ買いは危険だ。
だが、その博打にかけてしまう気持ちは良く分かる。
だが・・・やはり曲だ。
味わい深い狂気
★★★★★
ディジャゲットエニィオンヤ。。
大学生の時これが耳について離れなかった。。。
Toads of the Short Forest。。。
脱臼しそうだよ。。。
最高だよ、チョイ悪オヤジたち☆
1曲目の「Didja get any onya」がレコードとは音源が違う!
★★★★★
昔からザッパの大ファンなのでレコードは殆ど持ってますが、初期のザッパ作品では、これと、「アンクル・ミート」が特に好きです。バカ・テクのミュージシャンをいっぱいバンドに入れた後のバンドも好きですが、この頃の方がある意味骨太なドシンと来るものがあります。CDを聴いて思いましたがわたしの持っているレコード(日本盤)と比べ1曲目が随分長くなっています。うれしいです。
イタチ野郎の逆襲!!
★★★★☆
このジャケットのイラストがあまりにも素敵で買ってしまったのだが、音を聞いてびっくり!完全にイタチ野郎にやられてしまった。この作品は'67~'69年のザ・マザーズ・オブ・インヴェンションのライブとスタジオ録音したものが集められているのだが、ブルース、ジャズ、R&B前衛的音楽まで網羅されていて、ジャケットからは想像もつかないような音の応酬に圧倒された!ただし、「ロックしか聞かない!」タイプの人がこれをマザーズ入門CDにすることはいろんな意味で危険です。ご注意ください(笑)