本当にLightwave本?Macユーザーお断り
★★★☆☆
目次と第一章の間に明記されていますが、この本は「職場で3ds Max・modoを使うユーザーが、自宅やモバイル環境でLighwaveを使いパーツ作りを行う」事を前提としたワークフローを追体験する内容となっています。
アニメーションエフェクト系が弱い・処理は出来ても遅い・UVテクスチャペイント機能のないLightwaveを補うため、ブラーや女性キャラのヘアーはすべて別パートとしてレンダリングしたものをAdobe After Effectsを使って合成/レタッチ・modoを使ってUVマップ展開・ペイントを行います。Lightwave一本で勝負する内容ではないことに注意して下さい。
また、書籍概要にもあるとおり、この本はLightwave中級者・ゲーム業界でMax・Maya・XSIなど業務ワークステーション級ソフトを日常的に使うレベルのユーザーを対象にしています。基本的な機能や操作の流れはショートカットも含め一切省かれているのでLighwaveを買ったばかりの人が表紙の女性キャラクターに惹かれて購入しても女性キャラクターの作り方が載っているわけではありません(キャラクタークリエイト解説は百鬼夜行絵巻に登場する様な子鬼だけです)。
追記
モデリングの過程で使用されるプラグイン類(Lightwaveユーザーなら知っていて当然、という扱いで配布元URLの記載もありません)は、Lightwave Mac版では使えないものばかりです。そもそもMac版Lightwaveユーザーは読者対象にもなっていません。