人間的な、あまりに人間的な 第四巻
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(この本について)
この古典教養文庫版の「人間的な、あまりに人間的な」には次のような特長があります。
1、現在では使われない言い回しや言葉は、現在普通に使われる言葉に置き換えました。現代人には意味の取りにくい文は、平易な文に書きなおしました。またルビを大幅に追加しました。
2、原文で触れられた場所、人物、絵画などを中心に、関連する画像を、著作権フリーのものにかぎって、いくつか挿入しましたので、より興味深く読み進めることができます。
3、わかりにくい言葉や、登場人物、でき事、作品などについての適切な注を、割り注の形で入れてありますので、本文の理解が深まります。これは原訳書にあったものに、編集者が適宜加えたものです。
4、人名・地名は、現在通常に使われている表記に変更しました。
また以下のような四巻本の構成となっています。
第一巻 人間的な、あまりに人間的な(上)の前半
序 (一八八六)
第一章 最初にして最後の事物について
第二章 道徳的感情の歴史について
第三章 宗教的生活
第四章 芸術家と著作家の魂から
*ニーチェ自身による「人間的な、あまりに人間的な」の解説(「この人を見よ」から)
第二巻 人間的な、あまりに人間的な(上)の後半
第五章 高い文化と低い文化の兆候
第六章 人と交わる人間
第七章 女と子供
第八章 国家への一瞥《いちべつ》
第三巻 人間的な、あまりに人間的な(下)の前半
序 (一八八六)
第一部 さまざまな意見と箴言(一八七九)
第四巻 人間的な、あまりに人間的な(下)の後半
第二部 漂白者とその影(一八八〇)
この本は、その第四巻にあたります。底本は以下のとおりです。
新潮文庫 「人間的な、あまりに人間的な 下巻」
昭和三十三年二月二十五日 初版発行
昭和五十一年八月三十日 二十一刷
また、巻末に、作者ニーチェ自身による解説である「『人間的な、あまりに人間的な』について」(「この人を見よ」(一八八七年)所収)を収録しました。これは第一巻の巻末にあるのと同じものです。
(古典教養文庫について)
古典教養文庫は、日本のみならず広く世界の古典を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。
1、古典として価値あるものだけを
これまで長く残って来たもの、これから長く読み継がれていくものだけを選んで出版します。
2、読みやすいレイアウト
文章のまとまりを、適切な改ページで区切って、電子書籍デバイスはもちろん、スマートフォンやタブレットなどでの読書に最適化しました。またMacやパソコンでも読むことができます。
3、すばやい操作性
索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。
4、美しい表紙
プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。書籍と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。
5、スピーディーな改版
紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。古典教養文庫のブログに書き込むことで迅速なレスポンスが得られます。