演奏、音質は素晴らしい。装丁にマイナス1
★★★★☆
カラヤンのsacdは、ベートーヴェン交響曲全集が複数あるのに対して、ブラームスは一部しかなく、今回の全集初sacd化はまさしく待望のものでした。私的には60年代のがベストだったんですが、これはこれで演奏、音質共に素晴らしいです。昔買ったレコードの全集も持っていますが、比較になりません。惜しむらくは装丁が安っぽいことです。昔のcd2枚組によくあったケースを2枚貼り合わせた分厚いケース、ダサくてがっかりしました。
ライナーノーツは、レコード発売時、cd発売時のものを、そのまま掲載しています。2題ともブラームス論ですよ。カラヤンはブラームスを複数回録音しましたが、この演奏の位置づけ、sacd化する価値など、購入者が聴きながら自己満足できる情報が無く、それどころかカラヤンについての言及も一切ありません。担当者の見識を疑います。きっと半日程度のやっつけ仕事だったのでしょう。商品pr時の原稿をそのまま載せるだけでもまだましです。この商品の購入者は、ほとんどがマニアでありビギナーはごく少数でしょう。ブラームスの交響曲全集など10セット以上持っている人も大勢のはず。その点を考慮した商品化を願います。