素晴らしい。これこそ天才。
★★★★★
メジャー1stシングル「ストーリー」から
インディーズがどうしても気になり購入。
「ストーリー」を初めて聴いた時より10倍くらいの驚きがありました。
洋楽にあまり明るくないので、うまく表現できないのですが、
彼のアメリカ仕込みの音楽のルーツも垣間見えるような気がしました。
「Midnaight U…」は文句なくかっこいいし、
「二人乗り」や「月明かりのメランコリック」のゴキゲンな感じも気持ちがいい。
アレサ・フランクリンのカバーも見事にこなし、
ソフトなメロディーを歌わせたら、誰よりも甘く幸せな雰囲気をフワッと漂わせる。
インディーズ・デビュー・アルバムにしてこの表現の幅広さは天才。
ピアノもさることながら、この人のアレンジとプロデュース能力には
ただならぬものを感じます。恐るべし・・・。
楽曲自体は穏やかな感じのものが多いので、
メジャーからインディーズへ来て、ちょっと聴いてみようという方には、
まずこの「ZAMANNA」をオススメします。
その後に「Yu, Sakai」を聴いたらバッチリ!!
今のうちに聴いておいたほうがいいですよ!
★★★★★
某ラジオ番組での演奏、某動画投稿サイトでのユニクロのCM曲のライブ、
そしてメジャーデビュー曲など聴いているうちに、自分のさかいゆう熱は上昇しっぱなしです。
yu,sakaiはショップに並んでいましたが、このアルバムは無くてamazonでの購入となりました。
まず、一曲目の「Midnight U...」に、さかいゆうのすべてが入っていると言っていいのでは?
日本人離れしたグルーヴ、ちょっぴりせつない歌詞、ブルージーなピアノプレイ・・・
メジャーデビュー曲はすこしさわやかすぎないか?と思っていた自分はおもわず
これだよこれ!と溜飲を下げました(っておおげさですが・・・)。
メジャーデビューしたことによって、黒っぽさが薄まるのでは?と危惧しておりますが、
「月明かりのメランコリック」のようなジャジーなピアノプレイが大勢の人の耳に
飛び込んでいくことを夢見ています。
一瞬で引き込まれてしまいました
★★★★★
たまたま見に行ったライブ。
食事と会話を楽しんでいると、最後の出演者として登場。
小柄で決してスマートでは無い容姿、トークも緊張気味の様子。
ピアノに向かい、ほんの一呼吸・・・次の瞬間には物凄い勢いの演奏と歌!!
一瞬でその店の雰囲気が変わり、次々と紡がれる音楽に誰もが引き込まれていました。
あんなに魅力的なピアノとヴォーカルは初めてでした。
これが本当の本物なんだと感じました。
CDも勿論ステキですが、やはりライブが最高です!
月明かりのメランコリックは何度聴いてもワクワクしてしまいます♪
21世紀のジャパニーズ・ソウル
★★★★☆
もう、十年以上前、SING LIKE TALKINGを初めてきいたとき、佐藤竹善のソウルフルな歌いまわしに驚いたものだ。21世紀に入り、山下達郎以来醸成された日本のソウルミュージックは、新たな段階に入った。さかいゆうの歌は、現在ある、あらゆる日本の音楽をソウルという触媒を使ってハイブリッドさせた、日本のソウルミュージックの新たな地平だ。このアルバムが、たくさんの人々の耳に届くことを願っている。もちろんデビュー・アルバムゆえ、完成形ではないが、期待大だ。次のアルバムが待ち遠しい。
メロウで洒脱でコンテンポラリー、卓越したVocalとピアノアレンジ。
★★★★★
某ローカルTVの新人をフィーチャーした番組の冒頭の曲を演奏している最中にここで名前を検索して即注文した一枚。
奇怪ともいえる"珍獣"的なルックスで、キーボードをばんばん叩くように弾きながら、全身で唄う姿に違和感を覚えたのは最初の一分だけ。
その後は彼のスイートで耳触りの良い奥行きのあるファルセットと、メロウでドラマティックなメロディライン、素晴らしいピアノアレンジに引き込まれていた。
ちなみにその曲とは「7.月明かりのメランコリック」。
"和製スティービー・ワンダー"と例えられているようだが、それも頷ける高音のボーカルと、懐かしいようで誰にも似ていない自由で洒脱なピアノ。
驚くべきはピアノを始めたのが20歳で、今日まで多分7年に満たないキャリアだそうだが、デビュー作にしてこの完成度の高さと自信に溢れた演奏はなんなのだろう。
いきなり才能が開花するのを目の当たりにするとはこういうことなのかもしれない。
それはともかく、70年代のスティービー・ワンダーや、AORのメロウな世界を好まれる方には是非聞いて欲しい一枚。既出の「7.月明かりのメランコリック」や「2.Midnight U...」などはスティーリー・ダン(ドナルド・フェイガン)にも通じるセンスの良さと独特の疾走感を感じさせ、この2曲だけでも1,800円の価値は充分にある。
真夜中の独りきりのドライブ、オレンジ色の街灯の下を走り抜けながら朝を待つ間に聴きたい気分にさせるアルバム。