技術屋の王国―ホンダの不思議力
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シビック+翼…
空飛ぶ自動車に30年以上前に挑戦したホンダ
ホンダは、じつに不思議な会社である。
なぜ、二輪、F1レースで世界の頂点にのぼりつめたばかりか、「ASIMO」やホンダジェットなど数々の“奇跡”を引き起こすことができたのか。
トヨタ、フォルクスワーゲン、GMのように世界のビッグスリーの一角を占めるわけではない。年間の世界販売台数はおよそ500万台で、1000万台のビッグスリーの半分に過ぎない。当然、研究開発費は、超巨大企業に比べて潤沢とはいえない。であるのに、ホンダには、「世界初」「世界一」「日本初」といった技術、製品が少なくない。
ホンダは、世界の最先端技術分野で、なぜか次々と成果を生み出す「不思議力」を備えた企業である。
数々の奇跡を引き起こす不思議力の源泉に迫る。
【主な内容】
プロローグ
第Ⅰ部 荒唐無稽の目標を設定する
第1章 宗一郎の夢、途切れる
第2章 大胆、奇想天外なビジョンを掲げる
第3章 “一点バカ”と若手4人が米国で機体開発を開始
第Ⅱ部 「絶対価値」を追究する
第4章 基礎技術研究センターの源流
第5章 研究所の奇人・変人・怪人
第Ⅲ部 独自の開発哲学に翻弄される
第6章 ファクトは曲げることはできない
第7章 手作業で飛行機をつくる
第8章 “自動車屋”発想の機体づくり
第Ⅳ部 つくったら終わりからのの反転攻勢
第9章 なぜGEはホンダエンジンに興味を示したのか
第10章 画期的な「翼」はいかにして生まれたか
第11章 航空機業界の常識を覆すスイートスポットの発見
第Ⅴ部 封印された悲劇のエンジン
第12章 もう一つのプロジェクト
第13章 プロペラ機用エンジンの行方
第Ⅵ部 技術をいかにビジネスにするか
第14章 経営チームの飛行機へのかかわり
第15章 乾坤一擲の大勝負に出る
第Ⅶ部 黒字化するのはいつの日か
第16章 最後の山
第17章 いかに実績をつくるか
第Ⅷ部 AIが切り開く新“モノ・コトづくり”
第18章 未来の“ロボティクス社会”への挑戦
エピローグ
謝辞