世界一の『恋愛論』を書きたければ、世界一数多くの女と付き付き合うことを目標とするのは当然だろう。
なぜならば、人間の心を鋭利に観察し、いろいろな 知識を奥深く習得しながら論理的で体系的な内容を書くことを目指さなければならないのだから。
ゆえに、勤勉な日本人である俺はこれまでに30万人以上の女をナンパしたのだが、俺は東洋のスタンダールになりたかったのではなく、世界一完成された本をとにかく書きたかったのだ。(本文より) ナンパ塾、恋愛塾などの塾長として長年、悩める男の恋愛指南を続けてきた草加大介が、本当に書きたかった究極の恋愛論。

「俺はまさか恋なんて莫迦げたことをしているんじゃないだろうな」(三島由紀夫『沈める滝』) 「あ奴は恋なんかしているから女は知らねえよ」(石原慎太郎『太陽の季節』) 「重厚? 誠実? ペッ、プッだ。生きて行けやしねえじゃないか」(太宰治『斜陽』)――三島、慎太郎、太宰が描いた“放埒”そのまま30万人を口説いた著者が送る渾身の指南書。
これはノウハウ本ではない。心して読め!