痴漢冤罪
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「この人、痴漢です」と言われたら無実でも地獄に直行:僕の40日間の苦闘の記録
もう満員電車で通勤するのはコリゴリだ!
K大四年生の主人公は去る6月12日就活で内定を取り役員にご馳走してもらって帰宅する途上、東西線の西葛西駅に電車が到着した途端、若い女性に「この人、痴漢です」と手首をつかまれました。目撃したと名乗り出た男性の手でホームに引きずりおろされてしまいました。
普通なら駅長室に連れて行かれた時点で「私人による現行犯逮捕」が成立し、警官が来て警察署に連行され、最長二十三日間にわたる地獄の取調べが行われて起訴され、99.9%は有罪になるというのが日本の実態のようです。
しかし、最近総武線平井駅で起きた痴漢冤罪事件のニュースを見た母が「痴漢免罪SOS特約付きの弁護士保険」を申し込んでくれていました。僕はスマホにインストールしていた痴漢免罪SOSのアプリをクリックしたのですが……。
日本で刑事事件がどのように処理されるのかを知らない男性なら、言われるままに現行犯逮捕~起訴~有罪という「自動処理装置」のレールに乗せられ、気が付いたら不名誉極まりない前科がついていることでしょう。
主人公は弁護士のアドバイスに従うことによって、絶体絶命の窮地を逃れることができるでしょうか?
これは痴漢冤罪というシリアスな状況に置かれた大学生を主人公としたTSエンターテインメント・サスペンス小説です。
【注記】この小説はフィクションであり、小説中に出て来る弁護士事務所、警察署、病院、大学、企業、保険会社等は、実在の法人等とは一切関係がありません。