ヒカルがプロの道をのぼる。
★★★★★
この巻の雰囲気は、重い。なぜならプロ試験の巻だから。越智のバックにいる塔谷、ヒカルのバックにいる佐為、四つ巴の戦いか。大きな版で、カラーもあり。とても楽しいヒカルの囲碁10巻。奈瀬の、『ぶつかれば〜?』というかわいい一こまもある。
紅葉の鮮やかな表紙も素敵なこの巻も、見所満載。
何度でも、読み返せる楽しさ。
ヒカルの碁だけを読んでも技術は身につきません。ただ、情熱と面白さが、読者を碁の世界にいざなうのです。
囲碁の専門書や解説書から、これだけの面白さを引き出すのは、難しいと思う。
なんせ別の宇宙がそこにあるのだから。
だからこそ、ヒカルの碁は世界的な傑作。