イタリア人フォトグラファー Luigi Ghirri （ルイジ・ギッリ）によるエッセイ集。写真家になったその瞬間より写真について書き留め始めていた作者が、自身の写真集やイタリアの雑誌、新聞の為に、単に個人を振り返り書き留めるだけでなく彼の写真に対する考えを書き綴った68つに及ぶエッセイが、ギッリの写真の中核となるテーマ - アイデンティティ / 時間 / 記憶/ 構想 / 表現 / 場所への思い – 別に割り振られ構成。ウォーカー・エバンスやウィリアム・エグルストン、ロバート・アダムス、ジョン・ゴセージといった写真家の作品の他、ミュージシャンや作家、画家の作品までと広く考察されており、写真の歴史を研究するために彼自身の活動外にまでその内容は及んだものとなっている。これまでイタリア語でしか存在しなかった本書の、初めての英語版として発行。