「愚直」論
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45歳の若さで日本ヒューレット・パッカードの社長となった著者。日本の若手経営者の一人としてメディア等に取り上げられることも少なくない。しかし著者は、ビジネスの才覚が人より優れていたわけでも、キャリア戦略を描いて仕事をしてきたわけでもない。むしろ内向的で、話し下手で、人一倍不器用な人間だった。
それでも大きな成果を上げることができたのは、愚直なまでの「努力」と「熱意」で目の前の仕事と格闘してきたからである。たとえどんなに厳しい環境でも、必死に努力して自分の存在価値を示せば、次のステップが見えてくる。この信念が著者のキャリアを常に支えてきた。
松下電器で技術者として現場で奮闘していた日々、ハーバード・ビジネススクールで落第候補生に選ばれた一年間、ボストンコンサルティンググループで戦略思考の泥沼に陥った毎日…これらの試練を著者がいかにして乗り越えていったのかを振り返りながら、仕事で自己実現をとげる秘訣、キャリア開拓のヒントを語っていく。
また、外資系企業の経営者としての視点から、「現場百回の姿勢を持つ」「スピード感を高める」「悩みを構造的に整理する」など、変化の激しい時代に求められる働き方を具体的に紹介する。