観念的ですが上手くまとまっていると思います
★★★★☆
瀬々監督、得意の時代を、観念的に表現して、頭を使う、エロス番長です。
ではどんな時代か?
犯罪の蔓延、若者達の孤独、性同一性障害などが描かれております。街の中にカメラはどんどん出て行くので、街角でのインタビューとか見ていて、「映画を撮ったその時代の一面を切り取った」ともいえる映画だと思う。
では主人公達の心情は?愛と孤独ですね。孤独感、疎外感でめぐり合えた仲間達が、結局は破綻するのですが、
「ユダ」ということでキリスト教の「ユダ」と思ってみていればある程度、受け入れられると思う。
主人公の女二人?のキャスティングの妙でこの作品は生きていると思います。
しかし、岡元さん、何か最近、脱ぐの吹っ切れてしまったのかな?実にもったいない。
ロケでの背景の人たちもこの映画の人たちとそんなに変わらないんだろうなあ、ということがすごく説得力をもつ。監督は狙ってますけどね。