中小企業が「海外で製品を売りたい」と思ったら最初に読む本
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本書をひと言で説明すると、神田昌典氏のヒット作『あなたの会社が90日で儲かる!』の海外マーケティング版です。海外で自社製品を売る販売網をいかに構築するか、みずからの起業やコンサルティングを通して豊富な実績をもつ著者が、そのノウハウをまとめた1冊です。将来のグローバルニッチを目指す中小企業の幹部や、彼等を支援しようとする公的機関に手にとって頂ける内容です。
日本市場が縮小する一方でグローバル化が深まるなか、中小企業の間でも自社製品を直接海外に売り込むことへの関心が高まっています。実際、公的支援も増えつつありますが、いまだ実践的なアドバイスを授けられる人は少ないのが実情です。目下、書店の貿易コーナーでも、輸出入の事務手続きを解説した本が大多数であり、「海外での販売先をどうやって見つけるのか」「販路をどのように構築すべきか」といった真に求められている情報をまとめた本はありません。
関心を持つ中小企業の側でも、「英語のできる人材がいない」といった理由で諦めたり、海外の展示会までは行ってみたものの成果に結びつかずに終わって意気消沈されている方は意外と多いのではないでしょうか。
本書では、まずは海外パートナーになってくれる現地の販売代理店を探すよう薦めています。では、その代理店にはどんな種類があり、どのようなタイプが自社に合っているのか、どこでどのように探せば効率的か、といった実践的なアドバイスをまとめました。実際、著者が外部で講演した際には、「本当はこういう情報が知りたかった!」という感想が多く寄せられています。
また、多くの方が苦手意識を持っている英語についても、海外販路を開拓するプロセスで本当に英語による交渉が必要なのは一部であり、そこさえ通訳を得て乗り切れれば、必ずしも常に高い英語力が常時、必要なわけではありません。著者は、慌てて英語のできる人材を採用するのでなく、うまくプロジェクト型で外部の力を借りながら乗り切る方法を薦めています。
海外ビジネスを目指す中小企業のみなさんがまず手に取る1冊目の本として、きっとお役に立ちます。ぜひご覧になってみてください。
【主な目次構成】
まえがき
第1章 まずは海外に販売パートナーを見つけよう
第2章 海外の販売代理店は大きく2種類ある
第3章 販売代理店探しには展示会を活用しよう
第4章 海外で通用する資料を作るには日本語から見直そう
第5章 契約は必ず結び、規制・認証や法的問題には随時対応を!
第6章 海外パートナーとウィン=ウィンの関係を作るコツ
第7章 英語の必要性に応じて社内体制を整えよう
あとがき
付録 国・地方レベルの海外展開支援機関
ジェトロが出展支援する海外展示会