七〇歳の絶望 (角川新書)
 
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どれほど豊かな人生でも「死ぬ限り」絶望的である。
中島義道、七〇歳――。
老境を迎えた哲学者の心境とその日々。
二〇一六年七月   私は少しずつ丹念に未来を殺害してきた
二〇一六年八月   「先生、晩年の心境はいかがですか?」
二〇一六年九月   いま急激に「世界観」も「私観」も変わりつつある
二〇一六年十月   私は、ひたすら自分を救うために書いている
二〇一六年十一月  人生のすべての苦しみは「私がいる」と思い込んでいること
二〇一六年十二月  あと何年ここまで歩いて登ってこられるだろうか
二〇一七年一月   私はこういう記念日が嫌いなので、何もしない
二〇一七年二月   過去と未来の絶対的差異性という大きな問題
二〇一七年三月   私は息をしているあいだは希望をもっている
二〇一七年四月   彼らを見渡しながら、過去とは何か、ふたたび考える
二〇一七年五月   じつは誰も真の意味で憎くはなく、恨めしくもないのだ
二〇一七年六月   すべてを「逆の視点」から見直すと見通しがよくなる
二〇一七年七月   「ハッピー、バースディ、トゥー、ユー!」