『低く垂れ込めた空が、淡紫色のにじみ絵となる夕暮れ時。遥かに連なる山々の稜線は、どこまでも続く大地の波……。』
私はこの本を手にとり、冒頭を読んだ時、思わずため息を漏らしてしまった。な、なんて美しい表現なんだっっっ!!!
おそらく紫式部とかすごい読みまくっているんだろうなあという文章。
ホイミンが謡うというニクイ演出の、所々に散りばめられた詩も素晴らしい。
原作を裏切らず、活かしながらのオリジナル加減もおもしろい。
久美沙織さんの他の作品も読んでみたいとおもいました。
ライアンがすごいかっこよくてしびれました。