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風の万里 黎明の空(下) 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

価格: ¥683
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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星5つじゃあ足りない ★★★★★
最初は“ゴーストハント”シリーズだけでした。それも漫画の方。 いつになってもでない続編。イライラしながら待っていました。 その最中、愛する台湾で作られた日本の漫画“花ざかりの君たちへ”が原作のドラマが気に入り漫画全巻揃えました。 その中で小野先生の“屍鬼”が紹介がされておりました。古本屋迄探しても下巻が見つからない時期があり(普通の本屋で売っていることは知らなかった)、探しながら“黒祠の島”で人間の狂気に、全巻揃えた“屍鬼”では様々な心理描写に嘆息しました。 その後、“屍鬼”と一緒に買った、最初に読んでしまった“魔性の子”は広瀬から醜い人の描写に驚き、“東の〜”で尚隆・六太が心を温め、“図南の翼”で珠晶の潔く自己の過ちを省みる姿に心打たれ、“風の海〜”は泰麒から麒麟の事を学んだ。 その後に“月の影〜”で極限のどん底に落とされた陽子が楽俊に巡り会ってからの自己確立の芽生えには感動しました。 その後のこの“風の万里〜”は、不幸に浸り自らを救う事を知らなかった鈴が、自他国の事・公主としての務めの事が分かっていなかった祥瓊が、王として下すべき何もかもが分からなく信の置ける臣下もいない陽子が、それぞれに動き始めて自らの過ちに気付いていく。そして自分の為だけではなく、信ずる正義の為に周りを助けながら、愚かだった自分と決別していく。 そして最後の場面での景王陽子の初勅。目に浮かべてみたら涙が止まりませんでした。 本当に、この巻だけは中学・高校の社会科での必ず読まなければならない読書本として指定しても良いと思います。 まだの方、是非読んで下さいね〜。
うん、よかった。 ★★★★★
いままでの自分を振り返ることのできた鈴と祥瓊。
何が間違っていたのか。
何をすべきか。

そして、陽子、鈴、祥瓊の3つの物語は繋がりひとつの方向へと向かう。

上巻は350ページ近く。
下巻は370ページ。

下巻の中盤からさらに展開は面白くなっていく。
クライマックスも、十分読み応えあり。
祥瓊もかっこいいけど、陽子がかっこいい!

読み終わった後、とても気持ちがよくって、
よし、がんばろうって、思う。
自分の力で見つけるもの。 ★★★★★
鈴と祥瓊、それぞれの思惑は違えど「景王・陽子」に向かって進み始める。
陽子に会いに行く当初の思惑は、幼く独りよがりだった。
道中、それぞれの苦難を乗り越え、精神的に大人になってゆく様は、読んでいてホッとする
場面。「その気持ちになれたのならば、会いに行ってもいいよ」と許したくなる。
あっ!そうそう!優しい優しい楽俊が再び出てきますよ。
(アタシは楽俊が恋人だったらな!と読むたびに思います。鼠の姿だけど)
陽子の方は、さすがの女王。
自分で答えを見つけるために行動を起こした。
不甲斐ない自分をそのままにせず「知る」ために、街に下りた。
王という素性を隠し、下界で生活してみる。
民の生活を知る事で、民のための政治ができるというもの。
下界で出会う「先生」も、陽子が会うべくして会った傑物。
その「先生」がさらわれ…… ここから物語が急変する。

ここから先の事は、あえて書かないことにする。
次々と胸をすく種明かしは、誠に清々しい。
そして、陽子が自らの力で見つけた信頼しうる仲間たち。
まだまだ少ない慶王朝の官吏だが、これなら大丈夫と思える者たちばかり。
自分の力で見つけるもの。それをこの本に教わった気がする。
ただのファンタジーではない ★★★★★
陽子、祥瓊、鈴が合流。
市井の状態や、周りの皆は陽子が王と知らないままなので「王は何をしているのか」という王制の不満を陽子は目の当たりにし、陽子は自らの不甲斐なさに落ち込む一方で、王制に対抗する渦に自ら巻き込まれていきます。

ファンタジーとは爽快な部分が多いけれど、十二国記はその部分よりも「相応の物を手に入れるにはそれ以上の努力が必要で、手に入れた後も勤勉に務めなければそれは脆く崩れる」ということを学ばせてくれる一冊です。

ラストの陽子は格好いいですが、泰麒奪還の際の最後の扱いをみると、良き仲間は手に入れたものの、まだまだ陽子はこれからも苦労を強いられるんだなと思いました。

どこまでもハッピーエンドにはならない十二国記。
普通のファンタジーとはそこが違って、説教臭くないにも関わらず、読後色々と考えさせられます。
人それぞれの立ち直り方。 ★★★★★
十二国記シリーズの中で一番印象に残っていると言っていいほど面白かったのがこの下巻です。

3人の少女がようやく出会いそして慶に巣食うケダモノ達をバッタバッタと倒し最後に景王・陽子が麒麟の背に乗り一喝するのはカラーで動くアニメキャラや声優がいなく活字だけでも想像だけで危機迫る迫力で心底スカッとしました。それだけでも充分すぎるのですが私には一番なのは3人の少女の劇的とも言える心の変化ー。あれだけ卑屈になっていたのが周りが見え自分達が努力しなければいけなかったことを知り陽子と共に和やかに笑えるようになったことは読み手にとっても自分のことのように嬉しかったのではないでしょうか?

人間、愚か者のまま生きるか愚を知り次ぎに行けるかのポイントは間違いに気付きをそれを何とかしようという気持ちがあるかないかの差。陽子は慶国の有様を知った、祥瓊は楽俊に出会い己の無知を知った、鈴は清秀と出会い自分だけが哀れではないと知った、、、そういうことだと思います。

読み終えたあとは自分でも気持ちがスッキリしました。