「ソフトウェア開発者の幸せな生き方」とは
★★★★★
副題にもあるとおり「ソフトウェア開発者の幸せな生き方」を模索する本。
ソフトウェア技術者に限らず、人間の目標の大半は「幸福の探求」であると言えます。
技術屋さんにとって何が「幸福」で、それを成すために何をすべきかのチェックポイントとヒントが記述されています。
若い人からリーダー、マネージャクラスまで、自分を見つめなおすきっかけになると思います。
ウォーターフォールだけでなくアジャイルも。
考え方を変えなければいけないのは、システム開発だけではなく生き方そのものかもしれません。
並ではあるが若手(のみに)読ませたい
★★★☆☆
軽快な口調というか、軽口めいた口調の平易な文章。
単に「プログラマ」としてではなく、「いっぱしの社会人」から「マネジメント」を
志す人へと読者を導こうという著者の意図が伺われる。
いや、何も気取ったり気張ったりする必要はない。
何もどこかの小説のどこかの高校生みたいに、無理してドラッカーだとか7つの習慣とか
読む必要はない。まずは、この書を(職種に関係なく)読んでみよう。
ただ無心に本書に心をゆだねれば、自然と「前向きな」方向へと著者が導いてくれるであろう。
入社2〜3年目のプログラマが読めば、まあまあ次に、若い活力ある未来へとつながる。
なお、オヂサンが読んでも、あまり役立つとは思えない。
オヂサンで「マネジメント」に携わる人は、下の教育用に少し拾い読みするぐらいで良い
(全文読んで教え込むテもあるが、受け取り方は千差万別なので、勧めることができない)。
オヂサンで「プログラマ」をする人には、はっきりいって本書を読んで
「得るところがある」ならば相当危機的な状況である
(極言すれば、ご自身の市場価値が損なわれている)。
オヂサンプログラマならば、積極的に新技術を吸収し、自分の技術の生産性を
せいぜい維持して(そういうことをしているとおくびにも出さず)定年までの残り人生と
定年後の人生設計をするという多忙な状態のはずである。すなわち、
オヂサンプログラマは当然本書に書いてあることは成してきたはずであるし、
本書を読んでいる暇などないはずである。
社会人のみならず、学生にも是非読んで欲しい一冊
★★★★★
監訳者あとがきに書いてある、「人生は有限なんだから、せっかくなら情熱的に生き抜いてみようじゃないか。」が、主題としての全てだ。ダラダラと日々怠惰に過ごさず、人生を楽しむ事を目的として、次のステップを登る為に、「意識」すべきこと。その道標が本書だ。
タイトルに「プログラマ」と含まれているが、インフラ系も
含む全ての技術者に共通の内容。またエンジニアだけでは無く、リーダーやマネージャーも、多くの事が学べると思う。部下や後輩への指導や、「背中の見せ方」の一助になるはずだ。
社会人のみならず、学生にも是非読んで欲しい一冊だと思う。僕は社内で回覧させることにした。