ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由
価格: ¥0
日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2017〈食ビジネス革新賞>受賞!!
いま話題の「未来食堂」店主、初の書き下ろし!
メニューは1日1種だけ。
決算、事業書は公開。
ちょっとしたおかずのリクエストができる「あつらえ」。
一度来た人なら誰でも店を手伝える「まかない」。
etc,etc.
店主1人、客席12席の小さな定食屋から、未来の"ふつう"が生まれている。
その超・合理的な運営システムと、ちょっとした非常識。
削ぎ落とした果てに見えてきた、業種を超えて注目される"起業"の形。
"誰もやったことのないアイデアを形にするということは、
誰もやっていないゆえに普通とは違うわけで、
イコールそれは弱点にも成り得ます。
だからきっと、「やらない」理由はいくらでも思いつくでしょう。
でも「やらない」と決めるのはぎりぎりまで待ってみませんか。
あなたのアイデアを形にできるのは、あなたしかいないのです。" (本文より)
<目次>
はじめに
●第1章 未来食堂ってどんな店?
神保町の小さな定食屋/メニューは日替わり1種だけ
(<毎日日替わり1種>の超・合理的ポイント)
翌週のメニューはお客様が決める/1人でも回せる効率的な店作り/
月次決算、事業計画書はウェブで公開/飲食業に“オープンソース"を
(<オープン化>の超・合理的ポイント)
●第2章 懐かしくて新しい、未来食堂のシステム
1 まかないーー50分の手伝いで1食無料
マンガでわかる“まかない"/ある日の“まかない"体験から/“まかない"なんて損? /“300円"が“900円"の価値に変わる/
お客様でも従業員でもない“第三の立ち位置“/新しい働き方――飲食業での“クラウドリソース"/
「使い物になるか」の判断よりも大切なもの/そうはいっても本当に"役立たず"が来たらどうするの?/
マニュアルがないほうが属人性が低くなる/“まかない"に参加する人たちーー飲食未経験はもちろん、中学生も/
「食品にさわるのはNG」――厳しい反面、衛生検査に通ればNGなし/飲食店開業をめざして国内外から/
自作レシピで200人分にチャレンジ/いつかのために、未来食堂で失敗しておく/お弁当屋開業をめざす
まかないさんの場合/まかないさんの知恵で店も進化する/まかないさんを引き止めない理由/「どんな人が来ているの?」実はよく知りません/
お客様との縁を切りたくない/笑われながら考えた、「お金がない人でも来れるようにしたい」/
まかないさんが受け継ぐDNA――チェーン店展開ではない、未来食堂の進化の形
(<まかない>の超・合理的ポイント)
2 ただめしーー壁に貼られた1食券を剥がしてもってくれば無料
マンガでわかる“ただめし"/“ただめし"のはじまり/誰が貼ってるの? 剥がしてるの?/
“毎日使う人がいたらどうするの?――人が人を救う難しさ/
「助かりました」がウソでもいい/"かわいそうな人"なら使ってOK?/
「“ただめし券"の持ち帰り禁止」――試行錯誤の中でルールが生まれる/何が正しいのかはわからない/
名前はない。日付だけが記される“ただめし券"――螺旋型コミュニケーション/
“ただめし券"という呼び名の理由
(<ただめし>の超・合理的ポイント)
3 あつらえーーあなたの好みに合わせておかずをオーダーメイド
マンガでわかる“あつらえ"/“あつらえ"のはじまり/“おまかせ"と“あつらえ"の違い/
食材を区分しない“冷蔵庫の中身リスト"/求められているのは“完成された一品"ではない/
何を言われても驚かない。"ふつう"を普通に受け止める/未来食堂が“定食屋"である理由/
“あつらえ"は受け入れられるのか。開店前の試行錯誤/“あつらえ"の経営的メリット/
ランチタイムは"あつらえない"ことで"あつらえる“/ 真のゴールは"あつらえない"こと
(<あつらえ>の超・合理的ポイント)
4 さしいれーー飲み物の持ち込み自由。ただし半分はお店に差し入れ
マンガでわかる“あつらえ"/“さしいれ"のある風景/“さしいれ"のはじまり/
"得"をするのは誰?/利他的行動が起こしやすくなる秘密/
店側から見た“さしいれ"のメリット/“店に寄付"と“他のお客様に寄付"の違い/
“シェア"と“さしいれ"の違い
(<さしいれ>の超・合理的ポイント)
5 未来食堂らしさ、とは
“螺旋型コミュニケーション"とその理由/“1対1コミュニケーション"とその理由/
“懐かしくて新しい形"とその理由/“その場性善説"とその理由
●第3章 見たことがないものを生み出すために
アイデアが現実になるまでの流れ/利益はお客様からの投票。お金は悪ではない/
バカにしていた人が、一緒にバカになるまで
●第4章 未来食堂のあれこれ
<サロン18禁>とは/未来食堂の“ほっておく"接客の原型/
1960年代の未来をイメージした内装/作家物の小皿、職人さん特注のおひつ/
食材へのこだわりは公表しない/メディア、SNSとのつきあい方/
会社員を辞めるまで
あとがき
「誰もやったことのないアイデアを形にするということは、
誰もやっていないゆえに普通とは違うわけで、
イコールそれは弱点にも成り得ます。
だからきっと、"やらない"理由はいくらでも思いつくでしょう。
でも"やらない"と決めるのはぎりぎりまで待ってみませんか。
あなたのアイデアを形にできるのは、あなたしかいないのです」 (本文より)