いっしょに年をとった気分
★★★☆☆
ぎゃ〜〜っ!! なんちゅうモノを書いてくれちゃったのかしら那須先生ったら! なによこのリアルすぎるオッサンっぷりは!?
これから読む人へ、覚悟しといて下さい。かなり「ただのオッサン」ですからね! 30年ぶりの同窓会で初恋の君に再会したときのショックが待ってますよ。
モーちゃん良かったね。
ハカセ頑張れ。
ハチベエはちょっと反省しなさい。
妥当な未来
★★★★★
「子供のときあんなに楽しかったのに今は・・・」
「小学生のときあんなに輝いていたあの子がいまや・・・」
「昔はよかった・・・」
そんな人周りにもきっといるでしょう。もしかするとあなたがそうかもしれません。
そういうリアルで至極現実的なのがズッコケ中年シリーズです。
ある意味では子供のとき輝いていて大人になってもその輝きを失っていないことのほうが非現実的なのかもしれません。
ハチベエ、ハカセ、モーちゃん。
3人で昔さまざまな事件に巻き込まれてたくさん良い経験をしていたのに今では3人とも
社会的には成功しているとは言い難い、むしろそれぞれが問題を抱えている弱い立場にいます。
逆にかつてのクラスメイトが子供のころなりたかったものにそのままなれていたり、
イメージそのままの妥当な未来像になってたりするのがこの3人と対比的な存在です。
私としては3人が3人とも社会的に大成功した夢通りの未来よりもこういう現実的な未来のほうが
そこからこの3人がどうやって何をやっていくのだろうか、という読む気にさせられる設定だなと思います。
小学生のころ3人組にあこがれて現在は社会的に成功している・・という方よりも
小学生のころあこがれて色々3人の真似をして遊んだりして楽しかったけど今は・・
な人の方が共感できる設定かもしれません。
この本はその設定が受け入れられるかどうか、にかかっていると思います。
この設定がしっくりこない方は終始違和感を感じ続けると思うので熱心な少年時代の
ズッコケファンが100人いたとしても40人くらいはこの未来に納得できないかもしれません。
しかし逆に理想的な未来を描いていたとしたら60人くらいは
「なんだやっぱり成功してるのか、それに引き換え俺は・・」
な感じになってしまうかと思います。
昔の3人組は「子供」という「しばり」がある中で株式会社を立ち上げたり探偵をやったり新聞記者になったりしていました。
今の3人組は「社会的に成功していない」というのが代替的な「しばり」なのかなと思いました。
そういう意味ではこの未来は妥当かなと思います。
昔読んでた人なら楽しめる
★★★★☆
懐かしい3人に会えて嬉しかったが、そんなにくたびれてなくても...
僕は40代まであと9年、その時にこんなになって無いように今を大事にしたい。
内容はぼくらシリーズのその後を書いた本よりは、物語そのものがちゃんとしていて読めました。
小学生のイメージが強すぎて・・・
★★☆☆☆
正直、自分が小学生のとき(20年以上前!)から読んでおり、最近ようやくあの3人も卒業したと思ったら、すぐ中年に!
あの3人がどうなっているか楽しみにして読んだのですが・・・。自分も大人になり、彼らのいろいろな事情が受け入れられる年齢ではありますが、なんだか3人組が子供のころの覇気がなく、それぞれ本当にただの「オヤジ」になってしまい、少しショックでした。
一応子供向けと著者もおっしゃっていますが、子供たちの将来への夢がしぼんでしまいそうな感じで、ちょっと期待はずれな思いでした。
これもやっぱり「ズッコケ三人組」
★★★★★
このズッコケシリーズで本というものの面白さに目覚めた。
以来、ずっと本を読み続けている。
そんな「恩師」とも言えるこの作品の「大人版」。
ある意味衝撃的だった。
ハチベエが、ハカセが、モーちゃんが・・・そんな大人になっているなんて・・・。
でも、読んだ後の読後感は意外と悪くなかった。
そうそう、いつも3人は特別な事件に巻き込まれていたけれど、ハチベエも、ハカセも、モーちゃんも、彼ら自身は「ごく普通の子供」だった。
普通の子供が、普通の大人になって、そこに奇妙な事件が起こる。
これはやっぱり、ズッコケ三人組なんだと思った。
それでもやっぱり、子供にはあまり読ませたくないかな。
あくまで昔を懐かしみたい、大人向けです。