巷では、短時間睡眠をあおるような本も出ていますが、筆者は、眠りに対してとても真摯に向き合われているように感じます。
私も、筆者が本で書かれている、枕を変えたら肩こりが治ったということが頭の片隅にあり、先日ロフテーさんで買い替えました。すると、私も1週間で随分楽になりました。
私は、自分の快眠スタイルを見つけるために、睡眠阻害要因をできるだけ排除することを意識しています。そういう意味でも、この本が提供してくれる工夫ネタはありがたいです。
この本の何がすごいって、この半年くらい、ブックオフ(本のリサイクル業)で、この本が売られているのをみたことがないってことです。禁煙xxxなどは、溢れまくっているのに対して。
最後に、こんな私も、睡眠障害と向き合い、今も眠りと共生しながら模索している一人です。
眠れなくて苦しんでいて、夜更かししても自己嫌悪的で、惨めさに似た感情も少し抱き、自らを変えていきたい・・・など、せっぱつまった気持ちを少しでも持っている人は、読んでも共感できず、眠れるようにはならないと、少なくとも私は思います。
少なくとも同じムックから出てる「禁煙セラピー」におけるヘビースモーカーからの脱出のようなリアリティーとは大きく異なります。基本的に眠れない私は、読んでいて不愉快になるところも数多くありました。
最大限好意的に解釈して、基本的に朝型の人だったら、共感するんではないでしょうか・・・。
ぱらぱら漫画とか面白いし、快眠ストレッチも分かりやすいです。 どの本にもだいたい出ていますが、筋弛緩法、快眠呼吸法など確かにやれれば少しは効きますし分かりやすくまとめてあります。快眠メソッドのレビュー本という意味で、情報を取るだけに使うならいいと思います。
本書は困っている人むけのセラピーというよりも、明るく元気によりよい生活と眠りを!といった印象を受けました。「基本的に眠れる人のための、もっとよい睡眠のための手引き書」というスタイルなら、オススメできるんだと思います。おしゃれで明るくて、眠れている人の健康さがあります。既に眠ること自体にはあまり問題の無い人にはとても共感できるんだと思います。