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「太平洋戦争」は無謀な戦争だったのか

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: ワック
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:ジェームズ・B.ウッド/著 茂木弘道/訳 出版社名:ワック 発行年月:2009年12月 関連キーワード:タイヘイヨウ センソウ ワ ムボウ ナ センソウ ダツタ ノカ たいへいよう せんそう わ むぼう な せんそう だつた のか、 ワツク ワツク 9372 わつく わつく 9372、 ワツク ワツク 9372 わつく わつく 9372 米国人歴史学者が検証した「太平洋戦争」の真実。 序論 運命は決まっていたわけではない第1章 日本は絶好のタイミングを選んだ第2章 本来の基本戦略をなぜ守れなかったのか第3章 日本軍に勝利の可能性はあった第4章 商船の損耗が日本の降伏を早めた第5章 運用に失敗した潜水艦隊第6章 史上最強の日本海軍の敗因第7章 制空権をめぐる攻防戦第8章 太平洋に大量投入すべきだった日本陸軍結論 採用されなかった勝利への道
米国人を戒める初歩的な啓蒙書ってところかな ★★☆☆☆
本書は、日本軍が、仮に、もうちょいと戦略・戦術的に上手く立ち回って敗戦までの時間を1年ほど先に延ばしていたら、欧州での戦争が片付いたあとは、米国民も厭戦気分に捕われて孤立主義にもどるので、無条件降伏より幾らかは増しな条件で日本も講和に持ち込めたのではないかと主張している。
詰まるところ日本軍の敗北原因を反面的に列挙しているわけだが、その中身はというと、すでに戦後の日本では語り尽くされている点ばかりで、これといって目新しい着眼もないし、何よりも本書を高く評価することを困難にしているのは、日本軍の戦争目的を完全に誤解している視野狭窄ぶりにある。
日本軍は、欧州でのナチス・ドイツの勝利をあてにして、ユーラシア東部に帝国陸海軍が主導権を握る独自の戦時経済圏を築くことを狙って戦争を始めたのだが、とくに軍令部・参謀本部作戦課の軍官僚が思う通りに戦争を戦うこと、要は、著者が日本の敗因として挙げる戦略戦術で戦争する(陸軍=歩兵精兵主義、海軍=大艦巨砲主義)こと自体が軍部の戦争目的だったんで、もしも考え方を変えて英米両国に勝てる戦略戦術を追求するとなると、日中戦争のあいだに日本国内で得た政治的・経済的ヘゲモニーを軍官僚みずから放棄しなければならなくなる。それが手放せないからこそ英米を敵とするような戦争に打って出たわけで、いちばん肝心な点を著者は読み違えている。
それよりもっと呆れたのは、本文中に翻訳者が付けた「訳者注」のところ。ふつう本文著者の事実誤認を訂正する意味で「訳者注」は存在するが、本書では翻訳者が「訳者注」で自分一個独自の見解をご披露に及んでいる。こういうのは「訳者あとがき」にまとめるのが常識ではないか。加えて「訳者注」に却って事実誤認が多々。数えてはいないが、およそ3つに2つは「訳者注」のほうが間違っているとの印象を持った。
アメリカ人もこう評価している。ただ、本当の問題は…。 ★★★★☆
一時期、日本がアメリカに戦争で勝つという「架空戦記」が流行した時代があった。それらのほとんどは荒唐無稽な内容だったが、いろんな意味で「あの時こうしていれば…」という惜しい点が実際の戦争でも数多く見られたことは確かだろう。そして、それらが単なる現実逃避、歪んだナショナリズムの発露だけではないという証拠にアメリカ人でもこうした分析をする人がいるという事実は大変に面白く、貴重なものだろう。
具体的な「歴史の修正点」は他のレビューに書かれているとおりだが、冒険的な占領地の拡大に走らず、太平洋の島々を要塞化して死守し続ければアメリカもそう簡単には攻められないというのは説得力がある。もともと日本は西洋の側からすれば世界でも最も攻略しずらい場所に存在する国なのだ。サイパンやグアム・テニアンを占領されなければ当然B29で日本に爆撃を加えたり原爆を落としたりもできないだろう。
 ただ、この本を読んで日本人である自分に自信を持てるかというと、そうではないのではないだろうか。日本に戦争に負けないチャンスが十分にあったとすると日本はアメリカの物量に負けたわけではなく、技術に負けたのでもなく、単に自分たち自身の意思統一のなさと戦略性の欠如、つまり、「頭が悪いから戦争に負けた」とすら言い得るのではないだろうか。日本の敗戦に至る道筋は、色々考えてみてもこれ以上の悲惨な可能性は考えられないという作者の言には胸が痛くなる。この本の帯には日下公人氏の推薦文が載っているが、冷静に考えると日本人としての誇りを取り戻すどころかますます日本人の戦略性のなさに危惧を覚えるというのが本当ではないかと思えてくる。その日本人の「本当の欠点」は昨今のニュースを見ていても相変わらず感じさせられる毎日であるからだ。
全く勝てる気がしませんが ★★★☆☆
まあまあ、日本海軍の過失については、目新しいところは無いですね。
それに、著者の指摘する過ちを是正していたとしても全然勝てる気がしないのは問題です。
1944年に現れる米軍無敵艦隊をどうやって撃退するのかの具体的方法がありません。
特攻の早期採用と奇襲的大量使用が提案されてますが、
これは訳者の指摘するとおり、当時の心理的・発想的に実行不可能でしょう。
そんなわけで、ちょっと表題はあおりすぎというか大げさです。

また、そうやって日本軍が善戦して戦争が1年長引いて、日本に何の利益があるのかよくわかりません。
ソ連軍は朝鮮半島全域と北海道を狙ってきますし、米軍の原爆は数発追加されます。
東西冷戦で有利な講和?ソ連が本格参戦した後では難しいのでは?

興味深い点としては…
ガダルカナルが、米軍にとってもやや早すぎる反攻だったという指摘は珍しいかもしれません。
あと、日米両軍の戦前艦隊は互角か日本海軍が優勢で、米海軍が勝ったのは43年以降に就役した新艦隊のおかげ…という指摘(ウィルモットの引用)は、言われるとその通りです。

戦前の日本海軍は、兵器や戦術をとことん研究し、よく訓練されてました。
組織や発想など欠点は多いものの、きわめて強力な海軍だったと評価すべきなのでしょう。
佐藤晃氏の著作より劣る ★★★★☆
「日本は大東亜戦争に勝利することができた」とする著作として、私は佐藤晃氏のものも読んでいる。それに比べると本書には、日米戦争でなく連合国対枢軸国の戦争だったと言う視点、インド洋の制海権への言及などが欠けている。

だいたい、タイトルに使われている「太平洋戦争」が、大東亜戦争を論じるに当たって、太平洋方面しか考慮に入れないことを象徴している(訳者も敢えて括弧付きで、原題通り「太平洋戦争」としたそうである)。

また、天皇陛下の政治的権力や、特攻に関して大きな誤解もしている(これらの誤解に対しては訳者の注が付いている)。

そう言った点に不満を感じるが、大東亜戦争は少なくとも負けることのなかった、実際よりも格段に有利な条件で講和に持ち込めた戦争だったと言う確信が、本書を読んでより深まったことも確かである。
優れた分析研究であるがあえて・・・ ★★★★☆
 負けた戦いは最初から勝算がなかったとされるのが常であるが、著者は安易な断定を大きく覆し、戦略的観点からの日本の勝利の可能性について述べている。著者は日本の戦略判断の最初のそして最大の誤りはニューギニア東部やソロモン諸島への外郭防衛戦戦線拡大が早期の連合軍の反攻を呼び寄せたとしており、もっともだと思うところもあるが疑問が残る。確かに、日本の国力の裏付けを欠いた戦線拡大、ガタルカナル戦の悲劇につながるような愚行であったかもしれない。しかしそのような状況であってもまだ日本にも勝機はあったのではないか。著者も確かに指摘しているが、日本は第1次ソロモン海戦で1度、及び第3次ソロモン海戦2度米軍艦隊を壊滅させ、さらに南太平洋海戦でも機動部隊撃破に成功している。艦隊撃破に成功しながらもなぜ、ソロモンから敗退したのか。理由は連合艦隊が圧倒的な戦闘力を保持している状況にかかわらず。ガタルカナル海域の「海上優勢の獲得」及び「米海兵隊の海上からの打撃」を作戦目標としなかったからではないか。この背景にはあまりにも過度の艦隊保全主義と、ミッドウェーの敗戦から日本は「勝利病」から「敗北を恐れるひきこもり病(敗北恐怖症)」になったからではないか。日本海海戦の完全勝利の記憶がマイナスに働いたのかもしれない。飛行場の艦砲射撃ですら数回成功しているのであるから。強引な方法であるが、大和・長門、多数の重巡洋艦部隊の総力を海域に突入させることも可能であったのではないか。これが成功すれば米軍は根本的な対日戦略の見直しを強制されるであろう。著者は勝利病と艦隊保全主義の失敗が日本軍の想像以上の早期瓦解につながったと書くが、私はむしろ「敗北恐怖症」と過度の「艦隊保全主義」がその原因ではないかと考える。しかしながら、著者の日本の勝利の可能性について改めて考えさせられるきっかけとなる好著であることは間違いない。戦史研究・愛好家に1読を薦めたいところだが、訳者から注釈で著者の根本的な事実認識の誤りを指摘されているのはよろしくない。☆1つ減点