エマニエル夫人 無修正版 [DVD]
価格: ¥4,104
1974年に日本公開され、ポルノ映画でありながら多くの女性客を集めて社会現象となったフランス映画。ピエール・バシュレの囁くような主題歌、籐の椅子に座った全裸のシルヴィア・クリステルのポスターは、あまりに有名。
20歳の若妻エマニエルは、夫の赴任先であるタイで様々な性体験に身を委ねる。性の哲学者とも言うべきマリオ老人と出会ったエマニエルは、さらなるアバンチュールを重ね、やがて成熟した大人の女性へと変貌していく…。
冒頭とラスト、エマニエルは鏡台に向かって化粧をする。冒頭のそれは、まだ幼い、少年のようなエマニエルの無邪気な表情を捉えているのに対し、ラストでのエマニエルはあたかも娼婦のような出で立ちで、濃い目のルージュを唇にひく。ひとりの女性の精神的旅立ちを描いたこのシーンから放出される、毅然とした迫力に、男はただただ圧倒されるしかないのだろうか。(斉藤守彦)