人事の仕事をしているため、タイトル(書名)につられて購入いたしましたが、
内容はどれも既知ことばかりで、残念ながら新しい発見はありませんでした。
恐らく書店でちらっとでも内容を確認していれば、購入しなかったものでした。

但し、人事知識の少ないorない経営陣や管理職の方、新任の人事の方などで
あれば、思い違いをしている方も多い部分が書かれていますので、役に立つと思います。

無駄なことが書いてなく、知りたいことが次々とテンポよく出てくるので読みやすい。
就業規則は社労士に任せきりにするなというのは何とも的を得ているように思う。

日々経営者として社員を使っている中で、自分でもどこかで間違っているのではないかと密かに考えていた悩みに当てはまる事例がいくつもでてきました。本書を読んで、大事に至る前にリスクを回避できたことに、今は胸をなでおろしているところです。その他にも、気がつかないままでいたら「労務倒産」まで行ってしまったかもしれないとぞっとするような事例もありました。
「思い込み」が「労務管理の誤解を生む」そもそもの原因だということが本書を読むと良く分かる気がします。
これを読んでひとつも心当たりがない経営者などいないだろうと思えるくらい、幅広い事例を取り上げ、それらについて丁寧かつ詳細に解説してあります。
これから実務書として手放せない一冊だと思っています。

実際の事例を参考に誤解しやすいポイントや解決方法まで、各カテゴリー別になっていて非常に読みやすい内容になっています。中小企業の経営者や管理職の方には参考になる一冊だと思います。法改正や多種多様な労務問題は年々増えていますので、旬な情報は常に入手したいところです。

経営者や人事･労務担当者であれば誰でもいくつかははっとするような事例があるだろう。それらは日常見逃してしまいがちだったり、何の疑問も持っていなかったりすることで、それでいて会社の存続を危うくするような重大なことだということを著者は分かりやすく説いている。
48の具体例をあげ、法的根拠なども示しながら、そのどこが誤解なのか、それではどうすればいいのかと対策も書いてあるので、経営者には是非一読をお勧めしたい。
今当てはまることがないとしても、読んでおけば、今後誤った方向へいかないための歯止めにもなると思う。
一つ一つのケースについて詳しく書いてあるので、相当読み応えがあるが、忙しければ取りあえず関心のあるケースから必要に応じて読んでいっても良いだろう。