作品は完璧ですが…
★★★☆☆
当代随一の俳優を集め豪華で華麗な世界観と、予想も出来ないストーリー展開に圧倒される最高傑作。
脇を固める配役は勿論、ラストの8ページ分にも及ぶ1人芝居を完成させる為に、老けメイクをさせてまでアルバートフィニーを(当時まだ30代!)主演にした監督の慧眼と技量は圧巻です。
ただ…このDVDの「声」に強い違和感があります。
字幕なら問題ないのですが、日本語版は日曜洋画劇場版がベースなので、欠損部分に違う声優を使っています。
だからポアロの声が途中で何度も何度もコロコロ変わって集中できない!!
もう少し丁寧に加工してもらいたい。
アルバート・フィーニーの素顔は?
★★★★☆
長い失業期間中することがないので毎日ミステリーを2.3冊読んでいた。アガサ・クリスティーは相性がよく犯人を当てることができる。椎名鱗三という作家は最後のページをまず読んで犯人を確認してから読むという。推理小説は犯人が解れば2度と読まない。戦後の「近代文学」同人が戦時中行っていた犯人当てクイズは有名だ。荒正人(ブント戦旗派の荒のおじさん)平野謙、埴谷雄高、同人ではないがアホの麻生太郎の叔父さん名前忘れた。噂を聞いた敗戦後無頼派としてベストセラー作家になる坂口安吾が「不連続殺人事件」を書き挑戦し「平野雄高」警部を登場させた。「オリエント急行殺人事件」はいわゆる密室殺人である。誰が犯人かはもちろん言わない。ポワロはベルギー人の設定だが映画ではアルバート・フィーニー(英国)ピーター・ユスティノフ(英国)とイギリス人が演じている。それなら1度ピーター・セラーズにやらせたらよかった。喜劇になるからだめなんだろ。一番ポワロらしいと思いませんか?
今後も何回も観たい映画
★★★★★
昔、本でこの小説を読んだことがあるのですが、不覚にも筋からなにからすっかり忘れてしまいました。
たまたまこのDVDを購入して二週間ほどほおっておいたのですが、昨夜鑑賞いたしました。
なんておもしろい映画なのでしょう。
「この北欧人ぽい田舎くさいオバハン誰や?」と思いましたが、なんとイングリット・バーグマン様だったのですね。びっくりしました。さすが一流女優は違いますね。
このDVDは、後日また数回観るでしょう。特典映像も楽しめました。
クリスティは
★★★★★
殺人を超えた殺人を禁じました。
道徳の最高段階に「正義」を持ち込み、その「正義」を国家義務から切り離しました。
愛国殺人です。
そして、この作品では、さらに別の試みを為しています。
さて、演技のポイントは何でしょう。
「あいさつ」だと思います。挨拶に多くが出ています。
今の子供たちにも見せてあげたいです
★★★★★
私が子供時代にワクワクドキドキして観た初期の洋画の中でも大変印象深く、かつ見応えのある面白い作品でした。当時は豪華俳優陣などとは何も知らずにただ映像の世界に引き込まれて見入ってしまいましたが、大人になって見直してみると、地味ながら、いや、あえて地味だからこそイングリッド・バーグマンの演技などがいぶし銀のように味のあるものに見えました。
今の子供たちにも何の先入観もなしに鑑賞してほしいと思える名作です