結構地味。そして濃い
★★★★☆
21st Century Game Designの邦訳本。
現在の、また日本のゲームシーンとは若干異なる内容もあるが、ゲームデザインの根っこの部分をしっかり押さえた良書。
ゲームのデザインはもちろん、ゲームジャンルごとの系譜、プレイヤータイプごとの分類、用語、文献参照など、ゲームに関する知識を蓄える読み物としても濃い。非常に地味なページも多いので人によっては読むのが苦痛かもしれない。
howto本ではないので、読んだことにより、ウヒョ!すごいゲームできちゃったぜ!などということはない。分かっていると思うが注意。
一番驚いたのはゲームというものを多角的に分析している点。
これまでこのような本を読んだ事がなかったので新鮮だったし、海外の本気具合に危機感を覚えた。
日本も開発に携わる人間がこういう本をどしどし出すべきだと思った。
邦訳はされたことによって多くのゲーム開発者や業界人の目に止まり、和書のゲームデザイン本なども増えることを期待。
21st Century Game Design (Game Development Series)