書き換えられた明治維新の真実 (詩想社新書)
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テロとポピュリズムによるクーデターという「明治維新」の実像!!
勝者による歴史解釈・薩長史観を排し、真実の明治維新史を読み解く。
これまでの、「開明派」薩長が、「守旧派」幕府を倒し、日本の近代化を成し遂げたという歴史観は、
勝者の側が歪めた歴史解釈である。
列強の植民地化を回避し、日本が急速な近代化を成し得たのは、
実は徳川幕府の功績によるものだ。
「不合理な熱狂」としての明治維新を読み解くことで、
現在の日本が、江戸時代の遺産で形づくられていることがみえてくる。
第一章 近代日本は徳川幕府がつくった
近代日本の基礎をつくったのは、老中首座・阿部正弘の大改革
現在の義務教育につながる教育改革
適切だった幕府の開国政策は、こうして敗北した
倒幕後に新政府が推進したのは、これまでの幕府の政策だった・・・
第二章 薩長土のテロが時代を動かした
攘夷はいかに、日本全体の国論となっていったのか
当初、テロリズムに走った「維新のヒーロー」たち
明治政府によって歪められた歴史解釈・・・
第三章 幕府が開明派で、薩長こそが守旧派だった
「不合理な熱狂」という明治維新の正体
西郷たちの賭けだった倒幕クーデター
強大な海軍力を投入していれば幕府の巻き返しも可能だった
植民地化の危機を回避した勝海舟・・・
第四章 明治新政府を支えたのは旧幕臣たちだった
日本の近代化に貢献した欧米留学生たち
初期の明治政府を支えた旧幕臣たち
明治以降の「官僚国家」のベースをつくった江戸幕府・・・
第五章 江戸時代の遺産が、日本社会を形づくっている
富の集中がない社会の原型は、江戸時代につくられた
江戸からつづく権力と富が分離した日本社会
民に蓄積された富が急速な近代化を支えた
地方分権が進み独立していた農村と都市
明治維新によって庶民生活が激変したという錯覚
社会の上部構造だけを大きく変えたクーデターという実態・・・