文芸カドカワ 2017年4月号
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誰とも距離をとっていた僕の心にずかずかと入り込んできた彼女--『君の膵臓をたべたい』の著者がおくる、みずみずしくも危うい青春小説の開幕! 住野よる「青くて痛くて脆い」。オリンピック後の東京で逃亡者たちを追うランナー、仮部諫牟(カリベイサム)はかつて、ネットを席巻したパフォーマーだった。封印したはずの過去と現在の事件が交錯する--。藤井太洋「東京の子」。残虐描写が売りのマンガを連載する僕は、ある日編集部から呼び出されて……。坂木司「鶏小説」。オーストラリアからやってきた小学生たちは何に出会い、何を得たのか? 鮮烈な感覚で描くニッポン見聞録、ついに完結。岩城けい「ジャパン・トリップ」。ストリートの大先輩にして気鋭の評論家が案内する新しい音楽の世界。今回は巨星・大瀧詠一の描いた音楽地図を辿りながら、昨年の話題作『くまみこ』のエンディングを解析。堀埜浩二「このアニソンを聴け!」。 今月の執筆陣:赤川次郎/浅生鴨/新井素子/岩城けい/今野敏/坂木司/下村敦史/住野よる/鈴木光司/でんすけのかいぬし/中山七里/二村ヒトシ/はらだみずき/藤井太洋/堀埜浩二/夢枕獏