めざましい深化を続けるピアニストの軌跡を追う。

2005年所沢での演奏会からはベートーヴェンの《熱情》（初録音）のほか、得意のシューマン、ショパンを収録。
2002年のスタジオ録音でも絶賛されたショパンの「スケルツォ第3番」はさらに風格と味わいを増して聴き応え充分。また2003年の浜離宮朝日ホールでの演奏会からはバッハの「半音階的幻想曲とフーガ」「トッカータ ホ短調」とベートーヴェンの「ソナタ第30番」という傑作を、2002年の新潟でのコンサートからは十八番のメトネルをカップリング。
ライヴならではのドライヴ感と感興溢れる演奏で、特に「悲劇的ソナタ」におけるテンションの高さは圧倒的です。

【曲目】
〈J.S.バッハ〉半音階的幻想曲とフーガ ニ短調／トッカータ ホ短調
〈ベートーヴェン〉ピアノ･ソナタ 第30番 ホ長調／ピアノ･ソナタ 第23番 ヘ短調《熱情》
〈シューマン〉ロマンス 嬰ヘ長調／アラベスク ハ長調
〈ショパン〉
　ノクターン ハ短調／ノクターン ホ短調／幻想即興曲 嬰ハ短調／ノクターン 嬰ハ短調 （遺作）／スケルツォ 第３番 嬰ハ短調／エチュード ホ長調《別れの曲》
〈キュイ〉プレリュード ヘ短調
〈メトネル〉朝の歌／悲劇的ソナタ

録音：2005年6月14日 所沢市民文化センター ミューズ／2003年4月8日 浜離宮朝日ホール／2002年7月23日 新潟市民芸術文化会館　りゅーとぴあ