ねえ神様、なぜわたしにネズミをくれたの?
価格: ¥0
著書累計100万部を超える人気エッセイスト、
上原愛加さんによる「魂が癒される物語」。
「どうしたら幸せになれるんだろう」
14歳のわたしはずっとその答えを探していました。
ある日、大きなお屋敷に住むおばあちゃんに幸せになる方法をたずねると、
「サンタさんが間違えてかなしそうなネズミのぬいぐるみをプレゼントにくれた」
と、おばあちゃんが14歳のときの出来事を語りはじめます。
幸せのヒントは、かなしみを見つめることに、隠されていたのでした……。
誰もが幸せになるために、かなしみを抱えながらみんな生きている……。
だからしっかりとかなしみを見つめなければいけない、
とおばあちゃんはわたしたちにそっと教えてくれます。
そして、おばあちゃんの言葉にはっとしたわたしは、
一歩一歩、幸せへの階段を上っていくことになります。
おばあちゃんと14歳のわたしと一緒に、
幸せとかなしみを見つける旅に出ませんか?
誰もが心温まり、やさしい気持ちになれる物語です。
*目次より
1 幸せになりたくてたまらなくて、でも、どうやったらなれるのかわからなくて。
2 おばあちゃんの魔法にかけられてしまった。もう身をまかせるしかない。
3 顔のシワでさえ、おばあちゃんがもっている幸せの一部に見えた。
4 寝ても覚めても、どうやったら幸せになれるかって、考えてた。
5 ウサギのぬいぐるみがほしかったのにどうしてネズミのぬいぐるみなの?
6 自分からいいものを出すと、いいものに囲まれるらしい。
7 ほしいものを手に入れることとはちょっと違う気がする。
8 探していたものに近い気がしたけど、やっぱりジャストではない。
9 ゴミ箱に捨てて終わりにするしかないのかもしれない。
10 どうしてそんなに偉くなれたの? すごくがんばったの?
11 おじいちゃんの命に刻まれたかなしみは誰が与えたのだろう。
12 誰にもいうことのできないそれを、救うことができる唯一の存在。
13 わたしという小さな命のなかにぎゅっと詰まっているもの。
14 わたしに幸せになる資格なんてあるのだろうか?
15 すべてのものには命がある。それは神様からの恵みなんだ。
16 そうか、神様は贈りものを幸せというかたちでは届けないんだ。
17 かなしみはかなしみでしか消すことはできない。
18 あたたかくて、やわらかくて、ずっとずっと続くもの。
19 神様との約束だから、なんにも心配しなくていいらしい。
20 そしてわたしは、抱きしめることができるようになれた。