大好きな漫画の小説版というケースは、たとえば書き手が子供だましの文章しか書けなかったり、自分のオリジナル色を出そうとして原作をめちゃくちゃにしたりすることが多々あるので正直不安でした。
ですが、読んでみて驚きました。漫画ではないのに、「確かにこれはメジャーだ」と確信するような…　そんな感じでしっかり引き込まれました。
原作にもアニメにもないオリジナルエピソードもあるのですが、これが原作を邪魔するどころか本編では殆ど期待出来ない（失礼）サブキャラクターの人となりを深める結果になっていて、ひとつのオフィシャルとしてこの小説版が登場したことに感謝したくなりました（笑）。
続巻の福岡編もお勧めです。書き手さんはテレビアニメ版のスタッフでもあるのですが、本当に原作を理解されている方だと思います。
ただし、この書き手さんが書いているのは２巻までです。
３巻で書き手が代わり、作品のグレードが地に落ちてしまったことは本当に残念です。