夢をまことに(上) (文春文庫)
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江戸時代に空を飛ぼうとした男がいた!
近江国友の鉄砲鍛冶の一貫斎は旺盛な好奇心から、失敗を重ねながらも反射望遠鏡を日本で最初に作り上げる。
「日本のダ・ヴィンチ」と呼ばれた男、稀代の発明家の生涯。
直木賞作家、山本兼一さんの遺作が文庫で登場。
近江国友村の鉄砲鍛冶である一貫斎は村の訴訟に巻き込まれ江戸に出ることになった。
太平の世に鉄砲の注文は減り、村は景気が悪く寂れた状況にあった。
江戸に出た一貫斎は持ち前の好奇心で交友を広げ、オランダ渡りの新式鉄砲の修繕を依頼される。
見事に鉄砲を直した一貫斎は独自の工夫によって改良型まで作ってしまう。