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廻り巡ればめぐるときっ!? 初回版

価格: ¥9,240
カテゴリ: Windows
ブランド: キャラメルBOX いちご味
Amazon.co.jpで確認
『廻り巡ればめぐるときっ!? 』を終えて ★★★☆☆
同社の過去作である『とっぱら』が面白かったのと、それに少し似ている設定もあったため、
新たな"萌え"を期待しつつプレイしましたが、残念ながら私のその期待には応じてくれるような作品ではありませんでした。

ゲーム自体は安定した作りになっているとは思います。
システムは良く出来てますし、声優も頑張ってます。

何といっても作画は◎です。キャラデザインもGOOD!
(絵買いの方も多いのではないかな?)
CG制作のスタッフが優秀なんでしょうね。

さて、問題はゲームのシナリオです。
私がプレイしていて第一に気になったのは、ストーリーの流れがかなり掴み難いことですね。
おそらく私以外のプレイヤーの多くも最初にそういう印象を受けるんじゃないかなーっと思います。
例を挙げますと、現在を進んでいるシーンが突然過去のシーンに戻ったり、
主人公視点から違うキャラの視点に度々変わってゲームが展開されたり、
主人公が現世と幽世間をなんの前触れなく何度も行き来したりするので、プレイしていて混乱します。
シナリオの設計図をうまいことまとめられなかったのでしょう。

次にギャグパートがシナリオ全体の割合からして多すぎます。半分くらいギャグを見ていた気がします。
それも良質なギャグならまだ楽しめますが、ネットのどこかで拾ってきたようなギャグはネタもよくわからないし、寒いだけなんですよね。
主人公の変態性を出したギャグも幾度なく使われてますが、引くだけでわらえねぇです。
そもそも主人公が傑出したおっぱい星人として書かれてますが、この設定ははたして必要だったのでしょうか……
主人公のあまりに過度な変態ギャグは本作のイメージに合わないと思いますし、人によって好みが激しく分かれるので、下手に書かなかったが良かったのではと思いました。

ラストはお約束?の超展開で締め括られました。それでもってどのキャラも呆気なく終わってしまいます。もう少し捻りがあってほしかったですね。
特に私が一番お気に入りの美世子はアッと言う間に終わってしまってポカーンっとなってしまいました(苦笑
最初のHシーンから遅くても30分程度で終わってしまいますよ。
また、お涙ちょうだいイベントは無理やり感が拭い取れませんでした。

そして、最後までプレイして気付いたのですが、萌えれるシーンがスゴク少なかったです。まぁどのシーンで萌えれるかは人によりけりですけど。
多ヒロインによるギャグパートに気合を入れすぎたためか、主人公とヒロイン(1人)となっていちゃいちゃするシーンがほとんどなかったですね。
プレイ中はずっとこんな顔 ( ゚-゚ ) でプレイしていた気がします(もっとニヤニヤしたかったよぉ……)

萌えが少ない。これはキャラを生かしたシナリオが書けていないということでもあると思います。
例えば、美世子ですが、せっかく何百年も前からいる幽霊という素晴らしい設定があるにもかかわらず、美世子は言葉以外では現代子っと同じような思想です。
何百年前の人と今の人が同じ物事の捉え方をすることなどありえません。今では信じられないようなことが当たり前だったりすることが多々あると思います。
そのあたりの違いなどを考慮するとつまらないギャグではなく、いくらでも面白い話が出来上がってくるのに、ライターは気付かなかったのでしょうか。残念です。

ここで攻略データーですが、下記の通りになります。

攻略キャラクター : 5人
イベントCG : 各攻略キャラにつき8枚+その他8枚+スーパーデフォルメ10枚=総数58枚
Hシーン : 10シーン (各攻略キャラにつき2シーン)

……Hシーンが物足りないです。
メインとなるヒロイン(美世子?)でしたら最低でも3シーンは欲しかったところ。
うーん……キャラゲーにしてはあまり萌えられなかったし、実用性も微妙ですので、なんだか不完全燃焼気味になりました。

普通の人は知らない幽世の中で起こる人間と幽霊と妖怪達とのどたばたコメディーみたいなのを作りたかったんだろうなーといったライターの思惑は察しますが、
前述してきた通り、流れが悪い、ギャグが占めすぎ、キャラが生きていないなど、とても良いシナリオとは言い難いです。これはライターの力量不足と思わざる負えません。

しかしながら、ゲームとしてまったくダメかと言われればそうでもなく、攻略キャラは5人でボリュームもそれなりにあり、最初に書いたように声優や作画は見事です。
ですので、作品の雰囲気や作画が気に入った方はやってみるといいでしょう。