夫の転勤がきっかけで中学教師を辞め専業主婦になった吉田塔子はある日、元教え子の片桐亘と街で出くわす。中学生の頃は引っ込み思案だった亘も高校生になって勉強を頑張っている。そんな亘に塔子は夏休みの間だけ家庭教師を頼まれる。久しぶりに働くことになり張り切る塔子。さっそく亘の家に行くと父親の憲一を紹介される。憲一は創作和食の店を構える料理人で自宅でも料理をふるまった。憲一の手料理をごちそうになった塔子はその腕前に感激し、思いがけず料理を教えてもらうことになった。店の厨房で二人きりになり距離を縮めていく塔子と憲一。聞けば憲一はキャリア志向の妻とすれ違い生活を送っているし、塔子も夫との会話が最近弾まなくなっている。夫婦の間にできた隙間を新しい出会いと刺激で埋めるように、ついに二人は体の関係を結んでしまう。父親と家庭教師の不倫関係を知らない亘は熱心に勉強に取り組んでいたが…。