恋愛論の本にはガツンとやられてへこんでしまうことも多々ありますが、この本には癒され、励まされました。
この著者の本は他にも持っていますが、今のところこちらが一番好きです。
軽妙で読みやすく、明るい論調がいいです。

草食系なんて言葉がない時期からそういう男子を対象にした本を出されていた点がすごい。

著者の、しょうがない男子全員と、がんばっている女子全部への愛とエールを感じます。
この本のように、うまくいくといいのですが（笑）。

この著者の本はタイトルを変えても中身は全部同じ。

個人的な好みと身勝手な要求を、さも男全員の意見であるかのように
「こうしないとモテない」と脅してるだけ。

「彼の友人の前では一般的な女らしさを」
「おまえの彼女ってオモシロいなぁ！と言われても男はうれしくも何ともない」
「食事の場面では友人の分も率先して取り分けろ」「ただし場に馴染みすぎるのはタブー」…

ここに書かれているような男に魅力を感じ「言うとおりにしたい」と思う女が
一体どれだけいるのか…。
「どんなダメ男でもいないよりマシ」と思ってるダメ女向け。

　人によって受け取り方は違うと思いますが、私は男性心理がわかって面白かったと思います。

　合コンや初デートにおいて、「ワリカンさせない女」「自分ばかりしゃべる女」「同性の悪口を言う女」にもう会いたくないという男性心理もわかるし、「メールで告白男」「次のデートの日時をはっきりと約束しない男」が信用できないのもわかります。そんなに、女性蔑視が激しいとは思わなかったですが。

　やはり女と男は違うものです。男の嘘はできれば見抜けるようにした方がいいと思います。

　はっきり言って、彼氏がいない女より、何年も付き合っている彼氏がいるのに結婚してくれない女の方がよっぽど悩みは深刻です。私の友人はそれでずいぶん悩んでいましたが、この本を読んで少しその友人の彼の心理がわかったような気がします。

　男になめられない女になるためにも、この本はプラスになると思います。個人的には。

男性側のとても勝手な言い分が書いてあり、今まで知らなかった男性の心を少し、覗いた気分です。

著者が男性ということもあるのでしょうが、男にとって都合のいい女とは何かということが書いてあるだけ。男性の心理を知るために読むなら面白いかもしれないですが、この本に書いてあることを実践しても、対等な男女関係にはならないし、幸せになれるとも限らないと思います。