読みやすくてわかりやすい
★★★★★
著者は高校の先生なのでわかりやすく、最後まで飽きずにすぐ読むことができる。小見出しがたくさんついていて、そのこと一つ一つに丁寧に答える形式である。今までの本にはなかったタイプのマヤ概説書で、専門知識のない一般の人たちにもお勧め。内容は特に新しいものはないが、自分で傷つけて血を流す儀礼とか、歯を削る風習とかが、特に面白いと感じた。マヤ文明のイメージは謎めいたものが強いが、自分たちが正確にマヤ文明を知らなかったのだと痛感させられる。マヤ文明崩壊の原因も科学的なものが書いてあり、今話題になっている2012年の終末論も心配ご無用。とにかく色々な文化要素が紹介されていて、楽しめる一冊。