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それってホントに「うつ」?──間違いだらけの企業の「職場うつ」対策 (講談社プラスアルファ新書)

価格: ¥880
カテゴリ: 新書
ブランド: 講談社
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4つに大別される「職場うつ」についてよく分かる解説。タメになる。 ★★★★★
4つに大別される「職場うつ」(従来型うつ病、現代型うつ病、パーソナリティ障害、内因性精神障害(統合失調症、双極性障害))について具体例を交えながら平易に解説しています。上記の4つの精神疾患を「うつ病の診断基準(DSM-IV)を満たす〜満たさない」の横軸と「性格的要素〜病気的要素」の縦軸の平面図を使って、上記の4つを分類した図(p.29)が非常にスッキリしていて 腑に落ちました。本書を通読して、本評者の職場でのメンタルヘルス教育は"従来型うつ病"に重点が置かれたものになっていると思い、現場レベルでは他の3つの精神疾患に対して対応不十分な状況になる懸念があるなと痛感しました。本書では、上記の4つの「職場うつ」について、それぞれどのように対応すべきかについて分かり易くまとめられていて、大変参考になりました。今後の職場でのメンタルヘルス教育の場で活用していこうと思います。有難うございました。m(._.)m > 吉野先生

最後の章は良いまとめですね。成果主義・効率主義が叫ばれる企業において従業員各人にかかる負担はますます高まっており、仕事量軽減は困難な状況になっています。そこで「仕事を減らさずにうつを減らす」ための考え方として、"達成感"と"裁量権"が感じられるような仕事の進め方がストレス軽減に繋がるという話には首肯しました。ストレス反応の出現に関して、ストレス増強要因(量的負荷・質的負荷...)とストレス緩和要因(達成感・裁量権...)の寄与率を多変量解析で解析した結果(p.202)は印象的です。(本評者(研究職)は「仕事の面白さ>仕事の難しさ」を実感した経験があるので、納得がいきました。"成功体験の積み重ね"が重要かも?)
心の健康問題を抱える労働者に対して、より近い視点から ★★★★★
筆者は「精神科産業医」です。

本書を読むと「精神科医」と「精神科産業医」は異なった役割を果たしていることがよくわかります。精神科の臨床経験を有し、かつ産業医の職務を果たす、これは簡単なようで非常に難しいと考えます。

職場のメンタルヘルスが大きな問題になって、精神科医との連携を希望する企業が増えていますが、一歩間違うと職場に大きな混乱を招くことになります。企業にはぜひ筆者のような精神科産業医と連携していただきたいです。また、それが結果的に労働者の方にも大きなメリットになるのではないでしょうか?

筆者は豊富な「精神科産業医」としての経験から、現在の職場に潜む心の健康問題を抱えた労働者を大きく4つに分けて、それぞれにどう対応すればよいかを、具体的、実践的に解説しています。

職場のメンタルヘルスの問題については、臨床の精神科医の視点で書かれた書籍が多い中で、本書は非常に広い視点を持って書かれており、どういった方にも一度は読んでいただきたい良書です。
このような本を待っていました ★★★★★
企業で健康管理に携わっていますが、教科書どおりのうつとは違う方が増えており、しかし、「わがまま、怠け」と簡単に言ってよいものでもなく人事労務関係者と共に対応に苦慮していました。
そのような時にこの本に出会いました。
「うつ」の症状が出る様々な状態について、それぞれ事例や考え方、対応方法等がとてもわかりやすく書いてあります。
この本の対応全てを人員削減、業務効率化の渦中にいらっしゃる上司や人事労務担当者が実践するのは簡単なことではないと思いますが、次に会社を背負う優秀な人材育成のためにも多くの方に是非読んでいただきたいと思いました。
多くの管理職に読んで頂きたい本です ★★★★★
夫がうつ病で休職しています。以前に著者の書籍を購入し、非常にためになったために、購入してみました。本書は面白おかしく、「現代型のうつ病は怠けだ」などと無責任に記載している他の精神科医の本とは違い、多くの方が色々な種類の心の病気で困っていること、そしてそれぞれに対し会社の対応方法が異なることがわかりやすく記載されていました。
「うつはサボりだ」などという認識を持った管理職の方には是非、この本を読んでいただき、心の病気に対して正しい認識を持っていただきたいと思います。そうすることで心の病気への偏見がなくなり、夫も含めてより多くの人が社会に戻っていけるのだと思います。
考えさせられました ★★★★☆
昨今の書籍に多い現代の若者の臨床像だけでなく、広くこれまでの精神病理にも触れ書かれており、比較しながら読みやすい1冊であると感じました。
また、実際の精神科を専門とする産業医の視点から記載されており、各企業の悩みや実際どのようなマネジメントが必要になるかなど、改めて一精神科医としても考えさせられるものでした。本書の内容に留まらず、今後はぜひ、そうした現在の若者に多い未熟な人材を職場でどのように育てていくのか、また刻々と変化する社会環境の中で普遍的に対応可能な方策などについても、もっと知りたいと思いました。