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監査役になったらすぐ読む本

価格: ¥1,890
カテゴリ: 単行本
ブランド: 同文舘出版
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監査役について感動を呼ぶ希少な本。 ★★★★★
我が国特有といわれとらえどころが無い監査役制度と、
近年欧米から押し寄せて発達が目覚ましい内部監査の違いは何か、
を自問自答していてこの本に出会い、感銘を受けた。
購入のきっかけは、監査役の原型は株式会社の先祖たる貿易船の
船長(社長)が一生懸命にベストを尽くしているかを見届けるもの、
という明解な説明。監査役の本に感動する日本人は多くないだろうが、
著者の長年の監査役経験に根ざした真摯な思考が、
著者の言葉で書いてあって興奮を覚えた。
「性悪説は海外のものであって我が国は性善説が合う」
という我が国の安易な定説がいかに独りよがりなものであるか、
昨今の社保庁や政府関係法人の実態をみれば自明である。
著者のいうように性悪説ならぬ性弱説は万国共通であり、
人間性に国籍は無い。
監査役は近年ますます体系化する内部監査との
シナジーを通じて組織のリスクマネジメントを担う、
ということを理解するためにベストな本である。

お勧めです ★★★☆☆
著者は永年監査役として勤務され、その経験を生かすべく本書を書いたとしています。表題の「監査役になったらすぐ読む本」は確かに著者の経験が盛りだくさんだと評価できます。具体的(事例を掲げ分かりやすくしています)ですから、監査役になられた方が読むと参考になるところが多いと思います。

特に上場企業の監査役になると、会社法、株主代表訴訟関連、役員の責任など多くの参考書を読まなければなりませんし、会計監査や業務監査などを具体的にどうやるかなども勉強しなければならないでよう。監査役の権限や責任がだんだん重くなっています。監査役になられた方で、例えば経理の出身なら会計監査は分かるでしょうから、最初に業務監査のノウハウなどに手を付けるとかあるでしょう。

監査役として一人前と認められるためには段取り良く勉強したり情報を集めなければなりません。そのような方に是非読んでいただきたい一冊です。ところで、次作を書かれるとしたら内部統制との関連なども触れてもらいたいところです。