ツンデレって、常識はずれなの?
★☆☆☆☆
数年ほど前から、いろんな作品で登場するようになった「ツンデレ」。
普段、キツイ正確だが、たまにデレるギャップに萌えるとか。
しかしこのギャップ萌えと言うのも、ヒロインがあくまでも「常識人」であるから成り立つのではなかろうか?
このヒロインの性格は、現実的に考えれば社会不適合者としか思えない。
現実的に考えれば、嫌われるか、虐めにあうかのどちらかで、こんな虚勢ばかりの小柄の少女にクラス中が怖がることはまずありえない。
初対面でいきなり、見下したえらそうな態度で、人のことを下僕のような扱いをする人間を気にかけ、助けようとか考えるご都合人間なんかいるだろうか?
作品作る人も、その辺考えてほしい。
この作品に限らず、変な性格のツンデレヒロインが近頃多すぎ・・・・・・・・・・・・・・・・。
アニメ版がおもしろかった人にはお勧めしたい
★★★★☆
遅ればせながら、アニメ版をつい先日見て結構楽しめたと言うこともあり、原作も読んでみようと、今まで読む機会がなかったライトノベルを手に取りました。8/30に試しに1巻のみを購入し、引き込まれてしまい最終巻である10巻目を本日読み終えたところです。ライトノベルというジャンルも初めてだったので、これがライトノベルの一般的な文体であるならば、今後も続けてライトノベルを読んでもよいかなと思わせる作品でした。
少し補足すると、私はここ数年、いやここ十数年とまともに小説を読まなくなっていました。というより読めなくなっていました。長い文章と、少し小難しい描写に頭がついていけないという状態でしたが、この作品は、描写はより具体的に書かれているため、イメージしやすいという点で、私に"とって”は非常に読みやすく、良作でした。
レビューのタイトルにアニメ版がおもしろかった人にもお勧めしたいというのは、25話というアニメ版では主人公たちの背景や思いなどが、時間の関係でかなり省略されてしまっています。アニメ版で??となっていたような場面でも、ノベル版を読めば、「ああ、なるほど。あの場面はそうだったのか」となるはずです。結構、原作通りにアニメが作られているので、アニメの世界を膨らませるという意味でも是非、おすすめしたいところです。
ただ、どうやら最終巻の内容だけは、アニメとかなり異なっております(どうやらアニメ版の方が先行してしまったようなので、アニメは結果は同じでもオリジナルストーリーになっています)。正直僕はノベル版の内容が断然よかった方ですね。何故こっちの内容で作らなかったんだと、読みながら思っており、後からアニメが先行してしまったというのを知って作り直してほしいとさえ、思ったほどです。
全体を通じて、少し無駄かなと思える描写もありましたが、それはそれで人物をよく知るという意味では楽しめる内容ではなかったでしょうか?
ゼロの使い魔もとらドラも読んだ
★★★★★
ゼロの使い魔もとらドラも読んだが
全然別物だよ
とらドラの方が断然良作
よくルイズと大河のキャラがかぶってるとか言われるが
大河はどちらかというと陰のあるキャラだし
俺曳地康君に言わせれば似て非なるものだな
文体もラノベ特有のベタベタ感が払拭されてるし
文章のテンポも洗練されていて非常に読みやすい
しかしなんといっても一番の違いはストーリーに一つの大筋を
用意していること
ゼロの使い魔なんかだとエピソードをつなぎ合わせただけなんだよな
音楽でいうとメドレーみたいな?
と僕曳地康君は思うんだけどね
でもとらドラは違う
一つの主旋律にいくつものエピソード(サイドストーリー)が
主張しすぎず合わさって一つのハーモニーを奏でる
まさに理想の音楽
一つのシリーズで一つの楽曲なんだよ
完成度が違う
竜騰虎闘
★★★☆☆
『とらドラ!1』です。
『桜舞う四月。高校二年。新しいクラス。目つきは悪いが普通の子、高須竜児は、ちっちゃいのに凶暴獰猛、“手乗りタイガー”と恐れられる逢坂大河と出会う。そして彼女の知ってはいけない秘密を知ってしまい―。それが竜虎相食む恋と戦いの幕開けだった!いつもにこにこ、超マイペース娘の櫛枝実乃梨、文武両道、勤勉実直、だけどちょっとずれてるメガネ委員長、北村祐作も絡み、どこか変なメンツによる恋はすんなりいくはずもなく…!?『わたしたちの田村くん』の竹宮ゆゆこ&ヤスが贈る超弩級ラブコメ登場。』
まず、文章がクセが強いです。主人公の主観に寄った饒舌な勢いがあるのですが、それに乗れるかげんなりするかで、読者の反応も変わってくると思います。
ファンタジー的超常現象が原則的に登場しない、学園ラブコメですが、現実リアル路線かというとそうではなく、ラノベ的デフォルメと言ってしまえばそうなのですがキャラの言動などはかなり極端にぶっとんでいます。ラノベだから、それがいいといえばいいのかもしれませんが、一方ではさすがにそれは無理矢理だなあというような流れも随所にありました。
そんなこんなで、前半はキャラにも感情移入もしきれず、ありきたりでワンパターンな展開も面白いとは思えませんでしたが、後半の大河が関係を解消しようとするシーンなどは良かったです。
超○○設定は蛇足でした。
あくまでも第一巻だけを読んでの評価は★3です。当然読者の好みにもよるでしょう。
本シリーズは長く続いてアニメ化もされていて、ラノベにおける学園ラブコメのある意味スタンダード的地位を確立していますので、ラブコメを読みたいという方にはオススメかもしれません。
珠玉の、青春小説
★★★★★
「また、釘宮か」「またツンデレか」
とらドラ!の第一印象はそんな感じでした。もうツンデレも食傷気味だし、ラノベ何てもういいよと。
しかし、偶然にアニメを見て、そして一気に原作を読みきってしまいました。
完璧に自分の見る目の無さを呪いました。ここ数年読んだ小説の中で一、二を争う面白さでした。
お互いの恋を応援している内に〜という設定自体は今までもよく使われていますが、その設定の上に友情、恋愛、進路、そして家族とどう向き合っていくかという、悩みや葛藤がそれぞれのキャラクターごとに深く描かれており、単純な設定に収まらない、青春小説としての深みがありました。
ただ、この一巻だけで評価するとただのドタバタラブコメ、という評価で終わってしまう人もいるかもしれません。(それも一つこの話の持ち味ですが)
それで終わってしまうのは勿体無いので、是非、全巻目を通して頂きたいです。それだけの価値はあります。
ラノベなんてもう卒業したという人、ラノベなんて興味ないって人、是非このとらドラ!を手にとって見てください。あなたの世界がまた一つ広がる事を保証します!!