大西先生の本は、とてもわかりやすく、全て持っていて勉強している。しかし、今回だけはいただけない。ＤＶＤにするのであれば、音声や動画をもっと豊富に入れていただきたい。静止画像が多いので、黒板の授業と同じとなり、ＤＶＤにする必要があったのか？。本の内容はさすがにQUALITYが高いも、前ページにわたって、細かくみにくい作りである。
大西先生のファンの1人として、とても残念。

前書に引き続いて、よくもまあここまで平易に説明できるモノだと感心する。
"応用"なので難しく書かれているのかと思いきや、前書の延長線上で解り易さは不変。

分かり切った事だが、「イメージで〜」とか、「カンタン◯◯」とか、「やさしい〜」とか、
そういうキーワードを使った類書が、数多に溢れている。
しかし、その大半は一般的な教科書の説明を多少易しく説明しているだけだけだったり、
(中には難しい論点を端折っているものもある)
易しく見える様に挿絵や配色、文字フォントなどで親しみ易く誤魔化しているだけのものも少なくない。

本書は違う。
ごまかしは一切なく本当にイメージで説明している。
例えば過去完了形や未来形などもたった数ページ足らずの文章とイメージ図でサラッと説明。
これがホントによく解る。
エッ？と眉唾な目で見る方がいるかもしれない。しかし理由は簡単。
学校英語独特の専門用語や難しい言い回しを排し、全て独自視点からシンプルに説明しているからだ。
書き手も教授、博士まで進めば、大概、英語苦手者との間の学力ギャップが大きくひらく。
「これぐらいなら説明しなくても解るだろう？」
と書き手が思っていても、実際は高ハードルになっていたりもする。
大西氏はそういう認識のズレが全くない。どこまで行ってもハードルが低い(=誰でも理解できる。)

書き方にしてもそう。
"振り返り感(過去完了形)"、"常にズームアップ(助動詞+完了形)"など、
独自の解釈で英語の基礎をモレなく網羅しているが、
書き手が深く理解していないと出来ない書き方だろう。(一歩間違えば参考ならず本になる)

大西氏の偉大さが伝わってくる意欲的な一冊だ。

　前巻に引き続き、イメージに基づく英文法の展開。今回はさらに発展的、かつ詳細な意味やイメージの世界が展開される。
　この手の認知意味論やコア・イメージによる文法教育書は最近のはやりであり、類書も多い。そろそろ体系的に整理がなされてもよいのではないだろうか。各文法項目のクロスリファレンスや、体系的な記述がなされるべきである。別に、これはイメージや感覚に基づく英文法構想とは矛盾しないはずである。