出会いと別れを何度も繰り返し、
愛し、傷つき、最後にピアフが得たものは、やはり愛でした。
もちろん、初めから上手に愛せたのではないでしょう。
しかし、どの男性をも、ピアフはその時の精一杯で愛し、
そしてそういった過程で、本当に「人を愛する」という術を
手にすることができたのだと思います。
この自伝を読んで、人を愛するということがいかに複雑か、
簡単なことでないか、
また、自分の愛すべき人に出会うことの難しさを同じくらい感じます。
ピアフはその一生を、ただひたすらに真実の愛を求めていきました。
しかし、最後にそれを手にすることができたのは、
他でもなくピアフ自身が、愛を与えられる人になっていたからなのでしょう。
愛することを学び、愛を与えた一人の女性の生き方を体験してみてください。