内容的には、愛する夫の行動のふしぶしににおう怪しさから、「すわ、浮気かも??」と妄想をたくましくしてしまう、可愛らしい妻(黒木瞳)の気持ちが淡々と綴られているものですが、それが「可愛らしい」状態でとどまっていられるのも、「少年」のよう(旦那様いわく)な、彼女の理性の強さ、というか、矜持の強さというか・・
あれだけの有名女優でありながら、素は普通の可愛らしい旦那さん大好きな奥さんであり、女性である面を見せてくれる、ファンには楽しい本だと思います。
夫以外の男性、ともキスする。
しかも、世界の…○○さんや日本映画界の○○さんとだ。
それに対する、だんなさんの、対応も恐れ入る。
文体は、今風のホームページチックで、読みやすい。
プラスして、黒木さん自身の
『○○とは、■■だ』的な観察、洞察はすばらしい。(全体としては、僅かですが…)
作家としての才能が、ありますね。
独自の切り口があり、黒木瞳の名前が無くても、
面白いと思って読めると思います。
旦那様のことが本当に大好きで、時々甘えてわがままも言うけど、でもなんだか可愛いくて、決して女々しくはない、少年みたいな女性。文筆が本業ではなくてもさらっと素敵な文章を書かれていました。
タイトルのままに受け止め、期待して読み進んで行ったのですが、うまくはめられたというか、うまく裏切られちゃいましたね。これから読む人のために最後の結果は書けないけれど、妻がどんな風に夫を見てるのか、世の旦那様たちにこそおすすめしたい本です。