エクスナー法を学ぶなら、最初はこの一冊から始めるのがお勧めです☆
片口法との比較も書かれていることと、誤訳が少なく読みやすいです。
これでスコアリングの練習までは出来るかも。
ロールシャッハをエクスナーでやるのなら、まずはこの本を読んでみてから、と
言っても過言ではないと思います。

「世界のロールシャッハは包括システムに集約しつつある」，なんていう噂を耳にしても，まだまだ日本で「マイナー」に甘んじていた包括システム。それは，良いテキストがなかったから。つまり，膨大な訳本を読んで理論を知り，かつワークブックでコーディング（スコアリング）を学ぶ。さらに，そこを切り抜けて頑張ってきても，「さあいざ解釈！」と思うと解釈について詳述された良いテキストがない。そんな現状がありました。

　この本は，エクスナー博士に直接さまざまな話を聞き，日本への包括システムの導入に尽力されたグループのうちの１人である著者が，普通の本並みの分厚さでありながら，なおかつ，理論，コーディング，解釈の基礎，包括システムを日本人に適用する際の留意点，そして著者自身が豊富な経験を元に積み上げてきた解釈のツボ等が，端的かつ豊富にちりばめられていると思います。初学者はもちろん，「コーディングはできるけど，なんだか解釈がぱっとしない」という中級者（私？）にも，「別の方法を使っているけどちょっと包括システムがどんなものか見たい」という人にもおすすめですし，１冊持っていれば，勉強にも，実践にも使える本当に良いスマートテキストだと思います。