いままでの道具に対するノウハウが詰まった本
★★★★★
全国林業改良普及協会が書く 山仕事の道具の本
著者が、「全国林業改良普及協会」といういわゆる個人でなく
団体が記載している本は、得てしてレベルにばらつきや
偏りがあるのですが、この本は、深いレベルでばらつきが
ない良い本になっています。
構成は、道具とはということで、山仕事の道具がいかに
すばらしいか、どこで手に入れるべきか、どのように
扱えば良いかの概説を述べています。その上でまず
手道具、鉈、鋸という基本的な道具から始まって
ほんとうに多種多様な道具の紹介があります。その道具も
自分で修理、修復するための方法が次の章で紹介してあります。
これらの手道具の紹介と手入れに本の3分の2を費やし
残りで、チェンソー、GPSなどの機械、軽トラックなどの
乗り物、山の作業着、山小屋、最後に安全という事で
いろいろな安全のための知識が載っています。
すごいです!なにがすごいかというと、ここまで山道具に
対して網羅している本は無いと思います。プロが見たら
まだ、偏っているのかもしれませんが、写真も豊富で
地域により道具が変わる点も網羅されていることも
この本の編集のすばらしさを物語っています。
また、危険で便利な道具、チェンソーについては、
カラー写真も豊富に多くのページを割いて説明しており
とても共感を持てます。
山仕事というのはおこがましいですが、少し木を整理したい
私にとって、どのような道具があるのかとてもわかりやすかった
この本は、万人向けではありませんが、とても良かったです。
道具は大事
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山仕事を実際にやってみてると、道具について気づくことも多い。
使ってみて、経験を積んで道具を選ばないと、危険を招いたり、刃をかけさせてしまったり、使いにくい(疲れる)ことを知ります。
紹介されている道具の形態はいろいろ工夫されていて勉強になります。安全な使い方についてもっと書かれていてもよいのではと思うのですが、これを読む方は山仕事の玄人を対象としているのでしょうか。
ホームセンターにないようなMy道具を作る時はこの本を知り合いの刀匠に見せて作ってもらおうと思います。
山仕事の道具 徹底活用術!
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山仕事に使う道具が、写真、イラストでていねいに紹介されている。本書を読んで、道具にも地域性があるんだなと思った。山で働く人はもちろん、森林インストラクターにもおすすめ。単なるハウ・ツウ本を超えた盛りだくさんの内容に、「持つ、使う、直す」暮らしの知恵を感じた。